日本ミシュランが国内販売で攻勢 環境対策と事業者課題の解決提案

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日本ミシュランが国内販売で攻勢

環境対策と事業者課題の解決提案
日本ミシュランは15日まで開催中の「NEW環境展2019」出展に関連して、同社が志向する環境への取り組みについて記者説明会を開催した。
ミシュランは昨年6月、「2048年までにタイヤ製造材料の8割を持続可能な物質に置き換えることと、タイヤのリサイクル率を100%にする」と発表した。
この目標達成のために、運送業界を取り巻く経営環境の改善について積極的にBtoBの提案を行う考えだ。具体的には後軸に取付けられるトラックやバスなどのダブルタイヤの代替としてワイドシングルタイヤの導入を事業者に働きかけていく。
ダブルタイヤをシングルにすることで、軽量化、メンテナンス時間の短縮化、廃棄タイヤ削減、パンク修理の減少、運転操作性の向上、さらに車両設計余地の拡大が見込まれる。燃費改善にも役立つし見た目も良くなるという。
今年5月からワイドシングルタイヤ「X one」の新しい導入サポートプログラムを展開する。ホイール購入サポートとタイヤの有償レンタルプログラムがプログラムの柱だ。
6月から提供開始される「ミシュランTPMSクラウドサービス」も興味深い。タイヤの空気圧と温度が運転席でわかることで、突然のバーストなどを未然に防ぐことが可能になる。大型車のタイヤは空気がゆっくり抜けてしまう。タイヤの状態の見える化を行うことで、トラブルが発生する前に未然に防げる、運行管理者、タイヤ販売店でもデータを見ることができる優れもの。ソフトバンクと協業し、IoTを活用したタイヤ管理システムとなる。
もうひとつは、「3R」、つまりリユース、リデュース、リサイクルの提案。
ミシュランにとっての最優先事項である安全安心とランニングコスト削減、輸送効率向上を高い次元で両立させていく。運輸業、建設業、農業などの事業者にとっての経営課題と地球環境課題に応えることで、国内販売でのプレゼンスを上げていく取り組みだ。ミシュランの革新的ソリューションに期待しよう。

https://www.nippo.co.jp/n-expo019/ne19_b.htm

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