日産自動車がガバナンス改善のための特別委員会立ち上げ!
来年3月末をメドに提言を出す考え。豊田正和、井原慶子、ジャンバプティステ ドゥザンの社会取締役3名に加え、西岡清一郎、榊原定征、佐藤えり子、内藤文雄の各氏が選出された。
取締役会長選出については継続協議となった。また、アライアンスパートナーであるルノーに対して共通の理解のためにルノーの取締役会で説明を行う用意があるとした。
質疑応答。
Q 社外取締役3人から継続協議について。
A 会長選出については、できればガバナンス特別委員会の議論を踏まえた上で決めるのが良いのではないかとの意見があった。経過については西川さんから言うことではない。
Q ルノーから臨時株主総会開催の要請はあったのか?
A 憶測に対してコメントする考えはないが、我々としては特別委員会の提言を踏まえて、どのような改革をするのか。その提案ができる段階で株主総会を開くのが良いと考えている。
Q ルノー側の反応は?
A 社内調査の結果、判明したことは日産が舞台。ルノーと三菱に説明しなければならない。社内調査の内容は十分過ぎる。ルノーには説明した方が共通の理解ができる。現状では両社の代理人同士の話。不正の生々しい部分はルノーの取締役に理解されていない。取締役会で説明したいと思っている。
Q ゴーン氏は取締役会には出ないのか?
A ゴーン氏は取締役だが、取締役会には出ないと考えている。事象としては掴んでいるが原因、背景、要因についての仕組みの問題点についてメスを入れていく。ガバナンス上の問題は幅広く捉えていただきたい。範囲を狭めることは考えていない。重大な不正から見られる問題については幅広く検討していただきたい。
Q ガバナンス特別委員会の検討内容を具体的に。
A 大きく思っているのは1人の個人に権限が集中
てしまった。本来はどういう形がある望ましいのか考えていかねばならない。問題を明確にしていく。非常に良いチャンス。全くオープン。私はどちらかと言えば会社の立て直しに集中したい。まずは日産の現状を見ていただいて、特別委員会の皆さんからご意見をいただきたい。
Q 逮捕から1カ月で誤算は?
A 捜査と起訴にはコメントする立場にないが、社内調査は継続している。重大な不正は絶対にここで止めるべき。止めなければならない。その決断は間違っていない。会長職就任云々は根も葉もない話。パートナーであるルノーの意見を十分聞きながら進めていく。我々が納得するというのは拙速ではなくじっくり決めるべき。日限を切って決めることではない。十分時間をとって決めていただきたいと思っている。また、進展があればやります。