車検「前」整備は認証工場でしっかり受けよう!!

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マガジンXに来る相談で、最近とくに多いのが中古車購入時の「納車点検」や購入店での「車検整備一式」などについてのユーザーの受け止めの違いによる販売店とのトラブルだ。「車検整備」と表記されたり説明されると、ユーザー側は「24カ月定期点検整備を実施する」と受け止める割合が極めて高い。販売店は説明責任をしっかり果たし、ユーザーから訊かれなくても「車検整備一式」の中身や整備後の保証内容をちゃんと伝えるべきだ。

●販売店は認証資格を持っているのか。持っていない場合はどこの認証工場に「24カ月定期点検整備」を依頼しているのか。

●検査前整備なのか、検査後に不具合を直す「車検代行と後整備」なのかを明確化しておく。

●24カ月定期点検整備を行った場合、その後の不具合発生に対してどの程度の保証が設定されているか。通常なら24カ月定期点検整備後3カ月程度は不具合に対する無償修理をつけているものだ。中古車を購入する際は売買条件や車検整備の中身についてしっかり販売店に確認し、その内容をしっかり記録しておくことが、後々のトラブルを起こさないために大切だと思う。

来年度の国交省自動車局予算要求の中では、「未認証工場対策」が盛り込まれている。国交省によると、認証を受けていないのに自動車の分解整備を違法に行う「未認証工場」に対する取締りを強化するとともに、ユーザーへの注意喚起を行うことにしている。自動車局整備課には、ユーザー車検、車検代行による前検査の割合や再検査率の数字を照会している。数字が出次第、マガジンXに掲載するつもりだ。

取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)

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