SCOOP!! ハスラーほかのスズキ純正カーナビとETC車載器で カード未挿入時に「お知らせアンテナ」に反応しない不具合発覚!! スズキは不具合認めず「仕様」と説明。「対策中」とするが時期明示せず!!

スポンサーリンク

SCOOP!!

ハスラーほかのスズキ純正カーナビとETC車載器で

カード未挿入時に「お知らせアンテナ」に反応しない不具合発覚!!

スズキは不具合認めず「仕様」と説明。「対策中」とするが時期明示せず!!

 

西日本に住むAさんは昨年8月に新車のハスラーXを購入した。スズキのメーカーオプションでハーマン社製の全方位カメラ付きカーナビゲーションとETC2.0対応車載器を装着した。「機器の合計金額は「17万円だった」(Aさん)。

さて、このメーカー純正オプション、詳細はマガジンX12月号に掲載するが、何と「「お知らせアンテナ」に対応していないことが分かったのだ。

「お知らせアンテナ」と言ってピンと来ない方がいらっしゃるかも知れないが、高速道路のインターチェンジ料金所手前で「ETCカードが挿入されていません」の合成音声が流れたり、警告音が流れるアレだ。

 

これは危ない!! 「お知らせアンテナ」は、ETCカードの入れ忘れをドライバーに気づかせる目的であることはいうまでもない。が、メーカー純正ナビとETC車載器を装着しているのに、まさか入れ忘れ警報が鳴らないと思うドライバーは少ないはずだ。警報が鳴らないから、ETCカードが挿入されていると思って誤ってゲートに進入するとゲートが開かず慌てて急ブレーキを踏む。そこに万が一、後続車が突っ込んで来たら・・・・・・・。

 

この事実をハスラーほかの販売時にディーラーがユーザーに説明することはないようだ。実際、Aさんも代替する場合は実費を請求すると言われたようだ。

 

本件、スズキ広報部に確認した。結論は以下のとおりだ。

「お知らせアンテナ」に対応していないのは仕様です。なお、すでに装着済みのハーマン社製カーナビについては、お知らせアンテナに対応できるよう改修するための準備を進めています。なお、時期は申し上げられません。当社から現状について公表する考えはありません。ハーマン社製ナビは2015年5月から2017年8月まで販売していましたが、現在は販売していません。
なお、当社のお客様相談室に指摘があって事象を把握しました。ナビの販売終了との因果関係はありません。

 

なんともお粗末である。実はマガジンXに事態を告発してくれたAさんは2017年8月に新車を購入後、何度か、高速道路入口で「お知らせアンテナ」を試すうちに、同年秋には未挿入の警報が鳴らないことを確信した。その後、ディーラーやスズキのお客様相談室にも話したが、スズキは事実関係を認めようとはしてこなかった。止むなく本誌に連絡してきてくれたというわけだ。

 

ネクスコ東日本広報部に聞いた。「通信側に伝えることができるよう準備はしていますが、(警報がならない)機種については具体的に把握していません」との説明だった。Aさんによると、ネクスコ西日本では、「ETC車載器に対してのみ指導権限がある」と断った上で、「本症状は改善に値するとスズキへは説明済み」であると回答したという。

 

読者の皆様の中でご記憶の方もいらっしゃると思うが、本誌2017年12月号の欄外記事で「スズキがメーカーオプションで用意してきたタッチパネル式ナビは設定を抹消。全方位カメラのみがメーカーオプションで用意されて対応ナビはディーラーオプションに集約された」との一報を流している。なんらかの語られない不都合があったのは間違いないだろう。
本誌では昨年からバックランプのバルブアース不良、ハスラーのダッシュボード不良、本件の3つについて、いずれもスズキから「対応する」との言質を得ている。だか、どの案件も現状で具体的な対応策は示されていない。スズキはユーザーにもっと寄り添った対応をすべきではないだろうか。

 

取材・文/神領 貢(本誌編集長)

IMG_2342 20180914151253-0001p075_swiftsport_4c_CS6

 

スポンサーリンク