前後30cm・横10cmにクルマを停めるスゴ技

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スバルの海外輸出を支えている拠点のひとつ、HBC(東扇島物流センター。神奈川県川崎市)を見学した。

HBCは80年代のレオーネ輸出に始まり、累計出荷台数500万台を突破していて現在は年間17万台規模の輸出業務を請け負っている。16年までは新車8000台をストックできる倉庫もあったが、築30年を超えていて老朽化、しかも新型フォレスターの全幅に対応できないこともあって解体された。

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海外への輸送は日本郵船が自動車運搬船で行っている。4900台の積載能力を有する船は65万ccの8気筒エンジン(約2万1000ps!)で航海し、内部は12階建てになっている。いわば“海の上を進む立体駐車場”のようなものだ。

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その船内に商品であるクルマを積み込むのは、ギャングと呼ばれる22人程度で編成されたチーム。8名のドライバーがクルマを船内まで運転し、そこからは熟練のドライバーが誘導員のホイッスルと経験で培った勘を頼りに前後30cm×左右10cmの間隔に詰めて駐車していく。所定の位置に停められたクルマは輸送中に動いてしまわないよう、耐荷重500kgのバンド4本で固定される。

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いわゆるコックピットでは航海士と操縦士の2名ペアが4時間ごとに交代し、24時間体制で船の前方や周囲を監視する。電子海図が採用されてオートパイロットも備わっているが、障害物を避けるなどの操作は人間が行う。 DSC_5211 DSC_5218DSC_5217

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