日産、完成検査不正関連リコールについて、改修進捗状況「開示していない」
日産が昨年10月に発覚、年初に届け出た完成検査不正に関わるリコール改修と返金問題。
「最近になってやっと返金のための書類が来た」との読者の方からの報告があった。100万台を超える規模だからある程度の時間がかかるのは分からないでもないが、まもなく不正発覚から1年、リコール対象のユーザーからすれば、待ちくたびれた気分に違いない。この点について日産に状況を聞いた。それが以下だ。
御社のユーザー様から投書がありました。
「昨年10月のリコールから間もなく1年なのに、ようやく返金の案内が届いた。日産の対応は遅い」との内容です。現在のリコール改修と返金の進捗状況につきまして公式のコメントがありましたらいただけませんか。よろしくお願い申し上げます。いつもありがとうございます。
この度、弊社、車両製造の完成検査工程における法令上の不備によるリコールに際し、お客さまには大変ご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、誠に申し訳ございません。
また、手続きが遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。
今回、リコール対象車が約120万台となることから、昨年11月より順次お客さまにリコールのご案内をしております。
それと同時に、メンテプロ会員で車検と同時にリコール作業をされたお客さまには、返金を行う等、
様々なケースがあることから、これらのプロセスの作成・構築に時間を要しました。
このような事情により今回のご案内となったこと、重ねてお詫び申し上げます。
なお、現在、返金に関しては、書類の不備等がなければ、正常なケースで1カ月程度で手続きを進めております。
ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。お問い合わせのリコール進捗率につきまして部内で確認しました所、“開示していない”とのことでした。
言い訳をしてもリコール改修、返金の進捗状況も公表しない。本件、明日の石井国交大臣会見で国に日産を指導する考えはないか、質問することにした。結果は明日お伝えします。
取材と文 神領 貢 マガジンX編集長