N-VANは車中泊などプライベートユースにも最適

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N-VANはホンダにとって19年ぶりとなる新しい軽商用バンだ。N_VAN-frN_VAN-Rr

MR方式のアクティバンから荷室フロア長の確保が難しいFF方式に鞍替えしていいものかどうか、ホンダ社内では議論に相当な時間が費やされたという。この過程で発案されたのがダイブダウン式の助手席だ。背もたれを前倒しし、そのままシート本体を足元スペースに落とし込めば2500mmを超える荷室フロア長が確保できる。同じくダイブダウンさせたリアシートとの隙間をカバーするためのボードが付属されているのも良心的だ。
これに続いて浮上したのがピラーレス開口で「せっかく大空間を作り出せたのに、今度はピラーがジャマになった」と開発責任者の古舘茂さんは経緯を振り返る。N_VAN-open

運転席に乗り込んで、ドラポジが大きく進化した点を痛感。セミキャブ方式のアクティでは前輪ホイールハウスの影響でアクセルペダルは左側に大きくオフセットしていたが、N-VANは自然に座れるレイアウトに仕上がっている。N_VAN-inst N_VAN-RseatN_VAN-Fseat

軽商用バンのニーズで大きなシェアを占める電気工事業や酒屋、大工だけでなく、雑貨屋や花屋といったライトな使われ方も視野に入れてN-VANにはおしゃれなイメージの+STYLEシリーズも設定されている。専用バンパーや赤外線カットガラスが採用されてターボ車も用意されているのでパーソナルユースにも適しており、大空間を活かして車中泊もできる。ホンダはこの+STYLEシリーズが3割程度を占めるのではないか?との見通しを立てていたが、まもなく1万台に達する受注内訳では予想よりも上振れしている模様だ。N_VAN-open2

主要スペック(+STYLE FUNターボ)
●全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1945mm
●ホイールベース:2520mm
●車両重量:970kg
●パワートレイン:660㏄直3ターボ(64ps/10.6kg-m)
●駆動方式:2WD
●トランスミッション:CVT
●JC08モード燃費:23.6km/L
●税込み価格:166万8000円(オプションを含まず)

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