本日、日産自動車と産業技術総合研究所は、「ペダル操作の違いが運転者の心理状態と脳活動に及ぼす影響」と題した研究成果を発表した。
結論から言うと、ワンペダルで走ると、
ツーペダルに比べてワンペダルの方が楽しい。
運転への集中状態を自然に引き出し得る。
と言うことだった。が、そう断じるには少々、内容に乏しい。
●サンプルは12人。
●12人は毎週一回以上運転し、免許歴一年以上だけ。
●クルマはノートe-POWERのみ。
●一周11キロあまりのコースをツーペダルとワンペダルそれぞれ交互に12回ずつ走って脳波を取り、聞き取りにやるアンケートに答えてもらう形式。
●研究期間は2カ月あまり。
確かにノートe-POWERのワンペダルは回生が効いていて、アクセルのオンオフだけでたいがいの走りができて面白い。だが、それがワンペダルモードで6時間事前に乗っただけで、目新しさによる影響はないと言えるのか?
また、モーター駆動車に乗った経験にも触れられていなかったが、ガソリン車と異なる走りの影響が楽しさに結びつかなかったのか?
これで「ワンペダルが楽しい」と答えた有意差は5%ほどだったと言う。
このサルプル数た時間で「ワンペダルが楽しい」と断ずるのは危険だと感じた。
記者はこの点を質問で指摘しておいたが、納得できる回答は得られなかった。まさか、はじめに結論ありきではないだろうが。
マガジンX編集長 神領 貢