5月16日に発表されたスーパーキャリイは、キャリイのキャビンが拡大された派生車だ。
見てのとおり、シート背後に空間が設けられ、その分、荷台は短くなっている。とはいえ、まったく長尺物が載せられないわけではなく、キャビン後方は掘り込まれていて通常のモデルと同等の荷台長が確保されている。具体的には、荷台のフロア長は1975mmに達しており、標準車の2030mmに引けを取らない数値をマークしている。
キャビン拡大のおかげで、室内には雨風にさらしたくない商売道具を積んでおけるスペースが作り出されている。その寸法は幅1235mm×奥行き250mmで、奥行きがあってマイバスケット(買い物カゴ)も載せられるほどだ。ハイルーフ化が功を奏していて高さ方向にも920mmの余裕がある。
このほか、耐荷重1.5kgの頭上シェルフ、助手席を前倒しして使うシートバックテーブル、左右席のリクライニング機構(最大リクライニング角は運転席が40度、助手席が24度)もオリジナル装備として加わっている。
安全面では、前進だけでなく後退時にも機能する誤発進抑制機能を起用。超音波ソナーを用いることで価格が1万6200円アップに抑えられているのが嬉しい(スーパーキャリイは全車に標準装備)。
主要スペック(スーパーキャリイX)
●全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1885mm
●ホイールベース:1905mm
●車両重量:770kg
●パワートレイン:660cc直3(50ps/6.4kg-m)
●駆動方式:2WD
●トランスミッション:5速MT
●JC08モード燃費:18.8km/L
●税込み価格:110万2680円(オプションを含まず)