自動車総連の高倉新会長、「走行税」に反対表明。
来年の春闘で、賃上げ3000円以上目指す!
景気はいざなぎ景気を超えているが、個人消費は伸び悩んでいる。実感のない経済成長が続いている。
安倍政権の言うトリクルダウンはどうか。ボトムアップ型の真の経済成長をすべき。働く者の将来不安払拭と、日本経済の自律的成長を促すべき。真の意味での構造改革進め、格差是正、全体の底上げを果たす。
賃上げの要求水準は3000円以上を目指す。ゼロベースで議論した。大変厳しい交渉になる。取り組みを強力に推進する。
絶対額を重視した取り組みを行う。非正規労働者の賃金も時給20円を目安とした賃金改善分を要求する。年間一時金は5カ月を基準とする。
労基法改正を待たず、年間720時間超、月80時間超の締結単組の早期ゼロ化を図る。
質疑応答。
Q 3000円以上の根拠は?
A 各社すべてが好調なわけではない。2017年は72.6%がベア を取れたが、まだまだ賃金引き上げができている状況ではない。3000円を要求したのは半分に満たなかった。強いこだわりを持った要求と理解して欲しい。
Q 完成検査不正について。
A 信頼を無視した。ウミを出す改革をしなければならない。組合のチェック機能については、いかにアンテナを高く張ってやるか。職場点検をしっかりとしなければならない。
Q 大手の生産性は下がっている。
A 春闘で労使が協議するのは、賃金だけではない。それ以外に生産性向上についても議論を積み上げてきた。労使の協力でやってきた。人材に先行投資してくれと訴えていきたい。
Q 国内市場は頭打ち。稼いでいるのは海外ではないかと質問した。
A 自工会には国内生産1000万台は確保してくれと言っている。雇用を守るのが最大の務め。国内市場にとってもユーザー負担は軽減すべき。物品税とも言える自動車取得税やタックスオンタックスなど不合理な税制が残っている。地方にとってクルマは生活必需品。走行税には反対!