ジャガー・クラシック、「E-TYPE REBORN」を「テクノ・クラシカ・エッセン 2017」で発表

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ジャガー・クラシックは、「テクノ・クラシカ・エッセン 2017」(開催期間:4月5日~9日)において、ジャガーとしては初となる、専門技術者がパーツを調達し、全面的にレストアする「REBORN」シリーズとなる「E-TYPE REBORN」を初披露した。入念に選定し完全にレストアされた、アイコニックな「E-TYPE」の初期モデル10台が、英国にあるジャガー・ランドローバー・クラシック本部から直接販売予定。価格は28万5千ポンド(約3,933万円)からで、仕様によって異なるという。

「E-TYPE REBORN」はジャガー・クラシックがすべての作業を手掛け、オリジナル仕様で希少価値の高い「E-TYPE」を、車両の製造元であるジャガーから直接購入できる。「E-TYPE REBORN」は、同じく「テクノ・クラシカ・エッセン 2017」で展示されたランドローバーのクラシック・モデル「LAND ROVER Series I」と「RANGE ROVER REBORN」の成功を受けて登場した、ジャガー初の「REBORN」モデル。

すべての「E-TYPE REBORN」は、ジャガーの「E-TYPE」のエキスパートたちにより選定された車両をベースに、1960年代当時のオリジナル仕様に従って完全なレストアを行っているという。ジャガー・ヘリテージ・トラストに保管されている製造記録や図面を用い、さらに数十年にわたって培ってきたコンクール等で受賞するほどのレストア技術をもって製造しており、正真正銘のジャガー車であるということを保証。車両の品質、耐久性、そしてコレクション性を最大限高めるために、ジャガー・クラシック・パーツのみを使用しているそうだ。

完全レストアした最初の「E-TYPE REBORN」の車両は、「Opalescent Gunmetal Grey Series 1 4.2 Fixed Head Coupe」。1965年5月に米国カリフォルニア州に輸出された後、1983年に保管されるまで、78,000マイルを走行。この車両のボディシェル、エンジン、ギアボックスにはオリジナルの個体番号が残されており、これらすべてはジャガー・クラシックの技術者によって完全に修復されている。

オリジナルの車両は可能な限り保持、修復しつつも、安全性を確保する上で重要となってくるパーツについては、新しいジャガー・クラシック・パーツに置き換えている。ジャガー・クラシックがパネル・プログラムを分解して再構築したボディパネルを必要な箇所に配置し、腐食を防止しながら、「E-TYPE」のアイコニックな外観を最適な形で復元。「E-TYPE REBORN」の専門チームのこだわりは、細部にまで行き届いており、これらのパネルを再装着する際の、スポット溶接の方法までも忠実に再現しているそうだ。

また顧客の要望に合わせ、冷却装置(「Lightweight E-TYPE」のパーツを使用)、オール・シンクロメッシュのギアボックス(オリジナル車両に採用されていなかった場合)、Series 2フロントブレーキ・キャリパーといった、「E-TYPE」後期に設定されていたものを装着するというアップグレードもオプション価格でレストアに組み込むことが可能。

新しいパーツを起こして新造するのではなく、オリジナルパーツを使ってレストアしているというE-TYPE REBORN。1度新車のE-TYPEがどんな走りをするのか味わってみたいものだ。

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