日産 スバル事件で問われかねない国の責任

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日産 スバル事件で問われかねない国の責任

今週にも日産は国交省に一連の完成検査不正についての最終報告書を提出します。原因究明と再発防止が柱です。これを受け取る国側はどのような判断をくだすのか。
石井大臣に「制度の根幹を揺るがすもの」と言わせるくらいですから、官僚は相当怒っています。
●立ち入り検査での不誠実な対応
●不正が発覚した後の会見での「品質に問題ない」「2週間程度で生産再開できる」と自分たちのペースでモノゴトを語った態度
●普段の審査 リコール課との付き合いでの評価
などにより、印象は決して良くありません。普段の付き合いでの評価、つまり各社の中で当局と緊密に連絡を取り合い、不具合情報を共有したり、原因分析過程でも細かな報告を行うなどの点で、日産は他社に比べて見劣りするという評価が国にはあります。公式には言っていませんが。
http://www.nissan.co.jp/TOP/ANNOUNCE/1710/index2.html

とは言え、あまり日産事件を引っ張ると、「そもそも不正を長らく見過ごして来た」当局の責任が問われかねません。それでなくても昨年の三菱 スズキ事件で国民の当局に対する風当たりは強くなっているのですから。産業への影響を考慮して、日産の思惑通り2週間ちょっとで生産再開を認めたことからも、また、普段の付き合いで「ちゃんとやっている」と評価されているスバルから日産の後に最終報告書が出されるスケジュールからしても、再稼働したばかりの生産ラインを再び止めるような行政処分は下さないと推察します。

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