二輪自動車の排出ガスおよび燃料消費率試験方法のJISを制定

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経済産業省は8月21日、二輪自動車の排出ガス規制強化にともない、排出ガスおよび燃料消費率の試験方法について、関連する国際規格に基づいて国内強制法規の排出ガス基準に整合する3件のJIS(日本工業規格)を制定した。これにより、環境に配慮した二輪自動車の普及が進み、地球環境問題への貢献が期待される。

今回のJIS規格制定は、二輪自動車の排出ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)について、従来比で最大約6割低減する規制強化が行なわれたことにともなって、排出ガスおよび燃料消費率の試験方法について関連する国際規格と整合させるために制定された。

これまで日本には、二輪自動車に対応する燃費要件の規制がなく、二輪自動車の燃費消費率を測定するための公式な試験方法がなかったが、今回のJIS制定により、第三者機関(自動車技術総合機構、日本自動車研究所等)において二輪自動車の燃費消費率試験を行う際、国際的に調和した試験を行うことが可能となった。

今回のJIS D1047(二輪自動車-排出ガスおよび燃料消費率試験方法)では、第1部で「一般試験要求事項」を、第2部で対応する国際規格(ISO6460-2)のなかで近い将来日本で使用されなくなる事項を削除し、第1 部と組み合わせることで台上走行による排出ガス試験と燃料消費率試験の実施が可能となる「テストサイクルおよび試験条件」を、第3部で実走行による一定速度燃料消費率試験の実施が可能になるとともに、第1部と組み合わせることで台上走行による一定速度燃料消費率試験の実施も可能となる「一定速度燃料消費率試験方法」を制定している。

 

経済産業省 www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821002/20170821002.html

日本工業標準調査会(JISC)

D1047(二輪自動車-排出ガス及び燃料消費率試験方法)

排出ガス試験

JISCデータベース検索 www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html

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