最近、日産ノートeパワーをEVと表現する記事が目につきませんか。
エンジンで発電、モーターで駆動するのですから、EVではなくHVです。日産はeパワーを、モーターで走るので「電動車」だと喧伝します。ライターに対しても「ハイブリッド」と書いて欲しくないと言っているようですが、これではエンドユーザーに誤解を招きます。
統計上の分類ももちろんハイブリッド車です。日産は、開発陣も「プラグインにならないとレンジエクステンダーとは呼べない」と話します。「売らんかな」の姿勢は、結果的に日産のブランドを毀損する可能性すらあります。日産は国内営業部隊の中に広報セクションの一部を取り込みました。広報がプロモーションやマーケティング重視に偏ってしまうと、良い時は良いのですが、守りに入らなければならない事態に陥った時に世間からしっぺ返しを食らうリスクが増します。
閑話休題。
7月の統計では、ノートが通称名別の国内販売で首位になりました。実は最近ではeパワーでさえもフリートに多数出回っています。新古車も見かけるようになりました。実態の伴わない見た目の首位で、好調さをアピールし過ぎると、かえってノートeパワーの価値を下げてしまいます。クルマは面白くて魅力的なのですから、大事に売ってリセールも高めに維持する戦略を取った方が、結果的にユーザーもメーカーも得するのですけどね。