速報!! 西川自工会会長、東京モーターショーは「数より先進性」

スポンサーリンク
IMG_2407

西川自工会会長、東京モーターショーは「数より先進性」

本日、自工会の西川廣人会長は定例会見を行い、次のように語った。以下はその要約。
2016年度は、各社とも販売台数は増加、経営効率は改善しているものの、為替の円高や一部新興国での市場停滞などで、減収減益がおおかった。

2017年度について、北米市場は去年より今年が伸びることはないだろう。各社とも慎重な姿勢。将来に向けた布石は打たれている。
各地域の経済指標は悪くない。アメリカ市場は横ばいから微増。年度換算値では1700万台弱と高い水準を維持している。SUVやクロスオーバーの需要が強く、セダンにはやや翳りが見えるのは事実。慎重に行くべきだろう。中国や欧州も経済指標面では順調。
国内について。昨年度も4月も前年超え。足元の勢いが継続されることを期待する。
春闘について。
中小と言われる企業の賃上げが大手のそれを上回った。好ましい結果。適正取り引きの推進を着実に進めている。サプライチェーンの発展に寄与する。安全快適で持続的なモビリティ社会の創造、国内市場の活性化、事業環境の改善に取り組む。
安全運転について。
2020年までに自動ブレーキ装着率を9割以上にする。高齢者のみならず、すべてのドライバーに安全を提供する。
東京モーターショーについて。
先進性を見せる場。幅広い方に注目されるようにしたい。新しいことに取り組んでいく。将来のモビリティ社会をわかりやすく体験してもらう。「東京コネクテッドラボ2017」を主催者として実施する。
質疑応答。
従来の自動車エンジニアが高めた技術に加えて、新しい技術を蓄えていかなければならない。他の分野の技術者と協業していかねばならない。すでに始まっている。差別化をする領域と、最も進んだ技術を取り込んでいく。オープンな形で進んでいくと思う。
為替について。
円の場合はリスクオンとリスクオフで、緊急避難的な仕組みが出来上がっており、自動車メーカーとしては好ましくない。安定的な為替が望ましい。
米国抜きのTPP発効について。
オープンマーケット、自由貿易が着実に広がっていくことが望ましい。建設的で前向きな議論をしてもらいたい。
自動ブレーキの普及について。
何ができて何ができないのか。正確な情報を提供する。
ハガティ次期駐日大使による「非関税障壁がある」発言について。
氏は日本のことも良く知っている。良い架け橋になる人材と期待する。仕事をやりにくい点があれば、いくらでも議論に応じる。制度的な問題など。
2020年の東京オリンピック パラリンピックまでは、先進性を競う場にしたい。日本と中国では規模が違う。先進性のテンプレートとして、日本の地位を上げたい。従来型のモーターショー としてみると、デトロイトスリーからは申し込まれていない。コンセプトカーのあり方も次期モデルを見せるだけでは注目されない。先進性の比重が増えていく のかなぁ。数の部分は焦点ではない。進化をどうしていくかがポイントになる。
国内生産について。
1000万台にいった、いかない、の議論はしたくない。あまり規模が凹んでいくのは良いことではない。
実際の効果発現には時間がかかる。質を変えていくことが課題。今後、数年間は好機。
NAFTAについて。
何も決まっていない。手続きに入ったところ。デトロイトスリー含めて同じスタンス。いまの枠組みの中で戦略を最適化している。各社、ルールが変わればまた新たに対応される。
タカタについて。
速やかに決断をして進めてもらいたい。安定供給に向けての義務を果たしてもらいたい。

スポンサーリンク