日産、「なでしこ銘柄」に5年連続で選定

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日産は、女性活躍推進に優れた上場企業「なでしこ銘柄」に選定された。なでしこ銘柄は、経済産業省が東京証券取引所と共同で、2012年度より選定、発表しているもので、東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQの上場企業が対象となる。日産の選定は、なでしこ銘柄選定開始以来5年連続。東京証券取引所は、日産をなでしこ銘柄に選定した理由として、以下の取り組みを挙げた。

日産は、女性活躍推進を経営戦略の一環として取り組んでおり、2004年に多様性推進の専任組織を立ち上げ、「女性のキャリア開発支援」を重点課題として取り組んできた。また、同社は社員の「働き方改革」についても他社に先駆けていち早く活動を実施。

女性のキャリア開発支援の面では、女性従業員を対象としたキャリア開発会議や能力開発のための研修、および、メンタリングなどの機会を提供。その結果、2016年4月での国内の女性管理職比率は9.1%まで上昇した。これは、全女性従業員の約8人に1人が、管理職として活躍していることになる。

2017年4月には、女性の役員が新たに1名誕生し、計2名になるとともに、女性管理職比率は、目標としていた10%に達する見通しとなった。

また、女性のキャリア開発支援に合わせて、多様な従業員がいきいきと働くことができるように取り組んでいるという。2015年には、この改革を更に推進していくため働き方改革「Happy8」をスタート。これは、全従業員が一日8時間の業務時間を意識することで、個人と組織の生産性を上げ、従業員の健康、仕事、私生活をさらに充実させようという取り組み。

日産は、Happy8活動の一助となる「在宅勤務制度」についても、全従業員(生産工程を除く)を対象に活用実績を増やす取り組みを行っている。2016年度の利用者は、5,000人に達する見込みで、更に2017年度には、6,000人の従業員が利用することを目標としているそうだ。また、今年2月より、毎月最終金曜日に15時退社を推奨する”Happy Friday”も導入。

日産は、多様性を会社の強みと捉えて積極的に推進しているという。自動車購入の意思決定の6割以上に女性が主体的に関与していることから、女性の視点・ニーズを取り入れた製品やサービスの開発が不可欠。日産は多様化する市場のニーズに応えるため、今後もプロジェクトや組織のリーダーを担う女性が活躍できるような環境の整備に積極的に取り組んでいくそうだ。

まだまだ女性の地位が低く見られている日本の会社組織。日産が行っているようなことが当たり前になるのはいつだろう。

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