16年12月14日の発売から約1カ月を経て、トヨタはC-HRの受注台数が約4万8000台に達したと発表した。
プロトタイプをアップダウンのあるワインディング・コースで試乗した取材班はターボ車のほうが爽快との結論に至ったが、ストップ&ゴーが多くて速度域の低い市街地でもこの印象は変わらず、またもやターボ車の軽快な走り味に好印象を抱いた。
同時にハイブリッドの良さを実感する機会にもなった。モーターだけで静かに発進でき、緩やかな加速においてはエンジンに頼らずスピードを上げていくことができてハイブリッドカーならではの魅力を体感。つい右足に力が入ってしまうワインディングでは気づかなかった長所だ。
意外だったのは、街乗りにおいてタイヤサイズによる乗り心地の差が少なかったこと。上級グレードは18インチタイヤを履いていてゴツゴツした乗り味を連想してしまうが、いざ試乗すると道路の継ぎ目や盛り上がったマンホールを乗り越える際の突き上げも少なく、角の取れた乗り心地が実現されていることを確認した。銘柄はミシュランのプライマシー3。
惜しいのは全車ヘッドランプがハロゲン式で、LEDタイプは上級グレードでしか選べない。しかもオプション価格は15万1200円でユーザーフレンドリーとは言い難い。先代プリウス発売時のように、独自にHIDランプ(社外品)を用意するディーラーも出てくるかもしれないね。