日立オートモティブシステムズの軽量・小型で高信頼なリチウムイオン電池モジュールが、2016年11月29日に販売開始となったスズキの新型「ソリオ/ソリオ バンディット」ハイブリッド仕様車に搭載されているパワーパック(高電圧リチウムイオンバッテリー 100V+インバーター)に採用された。
今回採用されたリチウムイオン電池モジュールは、日立ビークルエナジーが長年の採用実績で培ってきた量産・品質管理などのノウハウを生かして製造しており、高性能・高信頼性の電池セルと、電池セルの電圧を検知する電圧検出基板を1つの筐体にまとめている点が特徴。樹脂ケースを使用することで電池モジュールとして35%(当社従来製品比)の軽量化を図っているそうだ。また、高さも37%(当社従来製品比)低減したコンパクトな電池モジュールであり、搭載性に優れているという。
日立オートモティブシステムズは1999年に世界に先駆けて車載用リチウムイオン電池事業を開始し、これまで乗用車のほか、バスやトラックといった商用車など、幅広いハイブリッド車両向けに累計1,000万セル以上のリチウムイオン電池を納入してきた。長年にわたる採用実績や、市場からのフィードバックにより培ってきた量産、品質管理などのノウハウを生かした当社のリチウムイオン電池は、国内外のカーメーカーから高い評価を得ているという。
小型高性能の電池の登場で、ハイブリッド車やEVの可能性が大きく広がっている。今後のさらなる性能向上が楽しみだ。