Hondaの航空機事業子会社であるHACIホンダ エアクラフト カンパニは、パナマに本拠を置くSYIアビエーション社と、中南米地域における新たなディーラー契約を締結し、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の受注を開始した。
SYIアビエーション社は、今後、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナを含む中南米地域のHondaJetディーラーとして、HondaJetの販売の他に、各種のサービスやサポートを行うという。
HACI社長の藤野道格氏は「SYIアビエーション社のサービスのクオリティーは非常に高く、HondaJetのディーラーネットワークをより強固なものにします。中南米地域はビジネスジェット機の成長市場です。昨年のブラジルにおけるHondaJetの受注開始に続き、今回の市場拡大は、HondaJetのビジネスをさらに成長させるでしょう」と語った。
HondaJetは2016年9月にブラジル、アルゼンチン、チリおよびパナマを周る総飛行距離2万6千キロメートルのデモ飛行を実施し、各地で企業や個人客などにHondaJetを体験してもらったそうだ
HondaJetは、主翼上面のエンジン配置や自然層流翼型、一体成型複合材胴体などHondaの独自開発技術の採用により、クラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能および室内サイズを実現した小型ビジネスジェット機。HondaJetは昨年12月に米国で納入が開始され、現在は、カナダとメキシコを含む北米、欧州および中南米で12のディーラー拠点を介して販売されているそうだ。
世界各地で評価が高まっているHondaJet。小型ビジネスジェット業界でもHondaは大人気になりそうだ。