ルノー・日産アライアンスは、コネクテッド・カーおよびモビリティサービスにおける将来戦略を公表した。ルノー・日産アライアンスのコネクテッド・カーおよびモビリティサービス担当のアライアンスSVPであるオギ レドジク氏は、日産グローバル本社で行われた説明会で、新技術が自動車業界にあたえる影響や、アライアンスが2020年までに目指す10車種以上への自動運転技術搭載にも貢献するコネクティビティ技術や機能の開発戦略について語った。
アライアンスは、今後新しいコネクテッド・サービスおよびアプリケーションを開発し、顧客が仕事やエンターテインメント、ソーシャルネットワークで、より容易に常に繋がるサービスを提供していくという。また、車両の使用状況に応じた情報提供、リモートアクセス、遠隔車両診断、予防メンテナンスを通じて、車両向けのサービスをより簡単に使い易くするサービスを提供。
レドジク氏は、「グローバル自動車産業が戦略上重要な転換期を迎えている中、ルノー・日産アライアンスは、EVや自動運転技術、コネクティビティ機能を主要セグメントの量産車に、手頃な価格で業界に先駆けて提供しています。また、マイクロソフトなどの大手IT企業と提携することで、コネクテッドおよびモビリティサービスの開発も加速しています」と述べた。
ルノー・日産アライアンスは現在、レドジク氏主導の下、社内ソフトウェア開発チームを立ち上げた。今年6月、アライアンスは、ルノーおよび日産の既存チーム(各社約300名在籍)の開発能力を補完するため、ソフトウェア開発およびクラウドエンジニアリング、データ分析、機械学習、システムアーキテクチャーにおける専門技術者300名の採用を開始。
日産は、迅速なサービス開発を行うために、中目黒(東京都目黒区)にオフィスを新設。今後2年間で150名の人材を新たに採用し、開発を行うという。
レドジク氏は2016年1月にルノー・日産アライアンスに入社。アライアンス入社前は、ノキア、ナブテック、モトローラ、ワイヤレス通信の新興企業サイバーピクシーでの職務を歴任後、直近では、ノキア・ヒアで自動車部門担当のシニア・ヴァイス・プレジデントとして、自動車事業グループを統括。現職務ではパリに活動拠点を置き、フランスおよび日本の両チームを率いているそうだ。