開催中のパリ・モーターショーでメルセデスベンツとVWは、先行して「i」を立ち上げたBMWに追随して同様に電動モビリティの専用ブランド設立を予告した。
こちらはメルセデスベンツが出展した「ジェネレーションEQ」。
外観ではブラックパネル仕立てのマスクに白く浮かび上がるCIマークが特徴的で、サイドのウインドウ・グラフィックスはミラーカメラから始まる。一方、内 装には24インチのフローティング式ディスプレイが設けられ、ステアリングにはタッチセンサー式スイッチを内蔵。前後アクスルにそれぞれモーターが配置さ れ、システム出力は408ps/700Nm、航続距離は500kmに達する。
ディーゼル問題の反省に基づき、フォルクスワーゲンも電動車両へと舵を切って開発のペースを上げている。出展されたモデルの名称は「I.D.」で、航続距離は600kmを想定。
ピュアEV用に開発中の新しいプラットフォームを使い、2020年までに電動車両をリリースすることを宣言。「I.D.」はそのシリーズ名として用いられる計画で、ヘルベルト・ディースCEOは「ゴルフ・ディーゼルと同等の価格で発売する」との意欲な姿勢を見せた。
オペルは来春にも量販する新型EV「アンペラe」を披露して一歩先を行くことをアピールした。
500kmの航続可能距離(カタログ値)を実現したことが最大の訴求点に掲げられたほか、カールトーマス・ニューマンCEOは「他社のようなコンセプトカーではなく、17年にも市販する」と力強く語った。
電気モーターのスペックは204hp/360Nmで、床下には60kWhのバッテリーが敷き詰められている。