三菱自動車、フィリピン人研修生の受け入れ10年目へ

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三菱自動車は日本国内での工場へのフィリピン人の研修生受け入れが今月で10年目を迎えた。2007年10月に初めて水島製作所で受け入れを開始してから名古屋製作所を含めこれまでに約200名の研修生が日本国内工場で技術を習得した。現在も約70名の研修生が技術を習得しており、今後も継続して研修生を受け入れる方針だという。

 

研修生は現地専門大学を卒業した人で、最長3年間の研修により生産ラインでのスキルを習得している。8期生の研修生で現在3年目のウィルバート フロリダ ロペズ氏は「この2年間で色々な経験をすることができ、特に(三菱自動車での)仕事の経験は貴重なものとなっています」と語ったうえで、「残り1年、更に勉強を重ね、多くの技術と知識を得たいと思います」と述べた。また、今月から新たに研修を開始するレイモンド ジェームス マンルヤン アキノ氏は、「三菱自動車からこのような機会を与えられ大変感謝しています。仕事はもちろんのこと、日本語の勉強にも精一杯取り組んでいきたいと思います」と述べた。

 

三菱自動車の現地生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーションは、フィリピン政府が発表した自動車産業育成政策「Comprehensive Automotive Resurgence Strategy Program」への参加承認を受け、その対象車種『ミラージュ』および『ミラージュG4(アトラージュ)』生産のため、新プレス工場の建設投資約20億ペソを含む約43億ペソ(約104億円)の設備投資を行っており、新プレス工場は2018年前半に本格稼働が開始される予定。

 

三菱自動車の益子修会長兼社長 CEOは、「我々は人材面でも力を入れ、フィリピンの自動車産業育成に貢献すると共に、同国経済の発展に寄与していきたい」と語った。

 

新プレス工場建設は、CARS Programの一要件である大型自動車部品の現地生産化に対応することを目的としているが、MMPCにとっても自動車生産工場としての要素技術であるプレス工程を内製化する意義は極めて大きく、また合せて新たな雇用創出や技術移転にも寄与すると確信しているそうだ。

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