日本ミシュラン、IoTを活用したタイヤ管理システムを6月より提供開始

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ミシュランTPMSクラウドサービス イメージ

日本ミシュランタイヤは、ソフトバンクと協業してトラック・バス用のIoTを活用したタイヤ管理システム「ミシュランTPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)クラウドサービス」を2018年6月1日から提供開始すると発表した。
TPMSとは、タイヤにセンサーを取りつけて空気圧とタイヤ内部温度を検知し、基準値外の異常な空気圧やタイヤ内部温度になると警報を発するシステムであり、同社ではオレンジ・ジャパン製の装置をすでに提供していた。それを今回、ソフトバンクの通信インフラとIoTクラウドサービスを活用することで、TPMS情報を車両を運転するドライバーだけでなく運行管理者にも同時に通知、情報の共有化を図れるようにしたのである。
そもそもこのTPMSは、同社のシングルタイヤ「X One」の提供からはじまった。従来のトラックの複輪をシングルタイヤ化することは、軽量化による積載量の拡大やメンテナンスコストの削減などさまざまなメリットがあるが、運送会社などの現場からはスペアタイヤの装着ができずパンクによるリスクを懸念する声があったのだという。そこでTPMSの異常通知メールを運行管理者、タイヤ販売店、ミシュランレスキューサービスに同時に送信することでトラブル時の迅速な対応が可能となり、ドライバーの負担軽減、不要な修理費の削減、輸送遅延の回避などが図れるようになる。
TPMSクラウドサービスは、海外では同様のシステムが建設機械などですでに実用化されているが、タイヤメーカーとして実用化したのは同社が国内初となる。初年度は300台を目標としており、今後は自動車メーカーのレスキューサービスやデジタコとの連携も模索していく。

TPMSクラウドサービス 画面イメージ

該当車両の1日の空気圧・温度データはPCやiPadなどから閲覧可能。規定値を超えるとアラートメールを送信し、GPSにより当該車両の位置も把握できる。

nissa_XOne

日本ミシュランのトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュランエックスワン)」は、トラックの後輪に装着するタイヤを2本(ダブルタイヤ)から1本にするというコンセプトで1車軸当たり約100kgの軽量化を実現。

■ミシュランTPMSクラウドサービス
車載通信端末+TPMS一式月額リース料(2年リース):9,200円〜(4トン車想定、TPMSセンサー6個使用)
月額通信料:980円/1台
※X One以外のミシュランタイヤ装着車であれば可。他社タイヤは対象外。
ミシュランホームページ: michelin.co.jp

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