中古車買取大手のカーチスと新車市場のカーベルが業務提携発表!

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9AE6AC5C-86DF-4035-9944-672FA1829496本日午前、都内のホテルで中古車買取大手のカーチス(岩岸勇社長)と「新車市場」「100円レンタカー」をフランチャイズ(FC)展開するカーベル(伊藤一正社長)両社は、業務提携したことを発表した。

具体的にはカーベル加盟各社に対して、カーチスの中古車在庫情報にアクセスできるカーチス倶楽部(提携後はカーチス&カーベル倶楽部に改名)に加入してもらい、カーチスの持つ査定システムや下取り車輸出、自動車部品購入ルートを活用してもらう。カーベルのFC店約1000店舗の流通網を獲得できる意義は大きい。

カーベルのFC店にとっても、新車販売時の下取り車処分や査定の選択肢が増える、純正以外のアフターパーツ購入が可能になるなどのメリットが生まれる。

カーチスを傘下に持つカーチスホールディングスの西牟田泰央社長は、「カーベルFC店の下取り車査定、買取りの強化や中古車供給により、提携グループ内の中古車流通量を増やしたい。先ごろ発表した韓国ロッテオートオークションとの提携により、輸出も強化したい」と提携効果を強調する。

カーベルの伊藤社長も、「本日午後の東京会場を皮切りに五月中旬まで全国14会場で行うFC店向けの勉強会でカーチスとの提携内容を説明し、ほとんどのFC店にカーチス&カーベル倶楽部へ加入してもらえるよう促していく。FC店に対しては新たな加盟料は求めないので、商売の付加価値アップにも貢献できる」と応じた。

新車、中古車とも国内市場の伸びが見込めない中、各プレーヤー間の競争は一段と激しさを増している。生き残りを賭けて企業間の提携は今後も進んでいくと見られる。

中でも新車販売でメーカー系列ディーラーと一線をかくすカーベルは、中古車買取り販売業者から見ると、提携のメリットが大きい。今後も提携の台風の目となる可能性がある。なお、資本提携に関して、カーチスの岩岸社長は、「現状ではありません」とした。

取材 文 写真/神領 貢 マガジンX編集長

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