マガジンXがサイバーXの6月19日付けと本誌9月号で第一報を報じたユピテル製のドライブレコーダー「DRY-FH200」の不具合。全面回収と代替品の交換が発表された。リコールである。
自主回収の理由について、ユピテルは、「事故の要因となる製品の欠陥不具合は、公的検査機関や第三者機関にも認められておりませんが、なんらかの要因でリチウム充電池を起因とみなされる発煙・発火事故が2件起きていることを真摯に受け止め、いずれも人的被害には及んでおりませんが、事故再発防止に万全を期すために回収を行います。その要因究明は、回収以降も科学的な見地で行っていきます」とコメントしている。
本誌が指摘して以降もなお、全数交換開始までなぜ時間が掛かることになったのか?」については、
「まず、あくまで第三者機関の調査結果を待っての行動となりました。今回は発売した9万台(想定現存数8万5千)の全数交換を目指す為、
代替品を相当数を事前に用意せねばなりません。それに合わせて生産体制を整え、またお客様にご不便掛けずに対応できるように、専用のコールセンターも立ち上げる等、事前の準備があります。企業として、お客様第一を考えて早急な対応は心掛けておりますが、どう急いでも時間が掛かり、苦渋の決断となりましたが、お客様と販売店様に混乱を与えない為にお時間をいただく事となりました」としている。
なお、サイバーX既報のとおり、すでにクレームを伝えたユーザーには、今回の代替機種の上位機種である「DRY-ST1500c」が支給されている。リコール後は「DRY-ST1000c」となっている。この点、ユーザーが不満から出なければ良いのだが。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)