フィットに外観デザインの変更を伴う大規模なマイナーチェンジが施された。
エレガント志向のグレードにはブラック基調のキャビンに華やかさをもたらす差し色が魅力的なプレミアムブラウン内装を用意。こちらは上のクラスから代替えするユーザーを惹きつける選択肢として注目を集めるだろう。
試乗したハイブリッドは4年前にホンダが満を持して投入した1モーター式のi-DCDを踏襲。しかし、デビュー当時に感じた7速DCTのノイズは全くと言っていいほど気にならなかった。これは、フロアに敷かれている遮音材やキャビンとエンジンルームの境界に配されている吸音材が厚くなったおかげだ。最高峰のハイブリッドSではフロントウインドウに遮音ガラスが用いられたりフロントクォーターウインドウの板厚が見直されるなど、いっそう念入りな改善策が施されている。
静粛性向上と並んで改良ポイントに掲げられているのが安全デバイスの進化だ。従来の低速衝突被害軽減ブレーキに代わって歩行者認識機能も有するホンダ・センシングを採用。このホンダ・センシングには車線維持支援機能が含まれており、高速道路でステアリングがアシストされて車線からはみ出てしまうのを回避する動きも確認できた。