トヨタの北米統括事業体であるTMNA Toyota Motor North Americaは、米国ミシガン州における研究開発拠点の拡張を完了し、拡張後の拠点開所と北米研究開発活動40周年を祝う式典を実施した。
TMNAは2014年4月の公表以降、北米本社機能の米国テキサス州プレイノへの移転を軸とした、各機能間での連携を推し進める「北米ワントヨタ」活動を推進。その一環として、北米における研究開発部門であるTTC Toyota Technical CenterをTMNA R&D Toyota Motor North American Research & Developmentと改称し、ミシガン州の研究開発拠点の拡張を進めてきた。
今回、TEMA Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc.のケンタッキー州の拠点に所在していた調達部門や、TTCのカリフォルニア州拠点にあったパワートレーン開発部門が、ミシガン州のTMNA R&D拠点に異動。これに伴い合計1.54億ドルを投じて同拠点を拡張することで、意思決定の現地化や顧客のニーズにより迅速、的確に応えることが可能な体制づくりを推し進めたという。
新たなヨーク・タウンシップ拠点は「北米ワントヨタ」活動における環境保護の考え方に基づき、水資源保護のための低水量蛇口など、サスティナブルで環境に優しい、最先端の設計、素材、機能や効率化の取り組みを採用。LED照明や高効率の建屋外構、地元ミシガン州のイチゴの木を用いた造園などの環境保護対策を実施しているそうだ。
米国での巨額投資を進めているトヨタ。米新政権に振り回されないといいのだが。