日産が国内販売店強化を急ぐ!!
本日、日経新聞で報道された「全国に旗艦店25店」の記事について日産自動車広報部に確認した。
「販売力を強化するために、従来の同一形態の店舗を特徴ある店舗に再編する」(広報部)と言う。具体的には、全国に2100程度ある店舗について、
●全モデルを展示可能な大型店
●ショッピングセンターなどで集客できる店舗
●銀座の日産クロッシングのようなブランド発信型店舗
●従来型の営業とサービスができる店舗
●空白地帯への小型店舗
などに再整備する。全国を200から300のエリアに再編し、「拠点整備投資ときめ細かい顧客対応を販売会社に促す」(事情通)考えだ。旗艦店は「25店舗」の具体的な数字は明示しておらず、「全国の政令指定都市」(同)に旗艦店を配置することを想定している模様。
国内市場の成長が見込めない中で、日産が失ったシェアを奪回していくためには、トヨタやホンダ、マツダからお客を奪ってこなくてはならない。日産の調べでは、「お客様の来店回数は相対的に減少しており、来店時には購入希望車種がすでに決まっている」(事情通)現状があると言う。その前提で、情報発信やブランドイメージ向上の重要性に着目したものだ。だが、拡販には販売会社の意識改革、そして何よりも魅力ある商品の投入が欠かせないのは言うまでもない。日産の国内販売強化の取組みが奏功するのかどうか、しばらく様子を見なければならないだろう。写真は銀座にある日産クロッシング
文/神領貢(ニューモデルマガジンX編集長)