遅すぎだろう!! 日野自動車がパーキングブレーキが下がるトラブルで17.5万台のリコール。

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遅すぎだろう!! 日野自動車がパーキングブレーキが下がるトラブルで17.5万台のリコール。

2月14日に届け出られたリコールは対象が同社製の小型トラックだったため、あまり話題に上らなかったが、その中身を考えると看過できる内容ではなかった。3つのリコールで対象台数は21.8万台にのぼる。

●リコール対象が平成18年製からと10年以上の長期にわたること。

●不具合件数が3つのリコール合計で142件にのぼること。

●物損が13件、軽傷が1件と事故が多く発生していること。

●トラックのリコール件数で21.8万台は大規模な事象であること。

などだ。

本件を日野自動車広報部に聞いた。「時間がかかったとの指摘はそのとおり。とくにサイドブレーキが下がることについては、当社で再現ができていない。これまでもディーラーでの啓蒙として注意喚起を行って来たが、周知徹底するにはリコールが良いと考えた」とは言うものの、それでも記者からの「他に方法があったのではないか?」の問いに対しては、「この方法しかなかったとは言えない」と釈明していた。リコールを決断したのは、同社と行政の「双方から」との説明だったので、審査・リコール課にも確認した。

国交省としても「日野自動車とやりとりするなどしてきた。固定解除ボタンを押しながらサイドブレーキを引き上げると、ギアのヤマとヤマが釣り合い、エンジンのアイドリング振動などでレバーが落ちることがある」(審査・リコール課)のだそうだ。まぁ、それでも普通ならせいぜいワンノッチ程度で、「クルマが動き出してしまうほどサイドブレーキが緩むのおかしい」(同)との見解だった。リコールを促したのは、販売会社経由ではなく、ユーザー個々にダイレクトメールを送り、店頭に来てもらった上で、注意喚起と点検をすることに「意味が無い事ではない」(同)とする。

通常なら事象が個体のものか総体なのか、原因は何か、対策はどうするまで決めてリコールする。その点からも異例だが、「原因を究明してもらった段階で再度リコールしてもらうこともある。(時間がかかったことを)反省してスピード感をもって対応したい」(同)と話してくれた。

なお、軽傷1件は、2013年10月に都内で、自宅の車庫でトラックが動いたため、あわてた運転手が転倒して打撲を負ったものということだった。

">http://www.mlit.go.jp/common/001172514.pdf001172513

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