日産は本年、第3回「日産アートアワード2017」を開催。今回は、ファイナリストの作品を展示する「日産アートアワード2017」展(会期:2017年9月16日(土)~11月5日(日))を「ヨコハマトリエンナーレ2017」の期間中に、BankART Studio NYK(横浜)にて開催。
「日産アートアワード」は、隔年で開催する現代美術のアワードで、日産が創業80年を迎えた2013年、「人々の生活を豊かに」というビジョンのもと、現代美術における優れた日本人アーティストの活動を支援し、次世代へと続く日本の文化発展の助力になることを目指して発足した。
2015年の第2回では、本アワードがアーティストにとってさらなる飛躍の通過点となることを期待して、グランプリ受賞者へ賞金に加えてロンドンレジデンスの機会を提供した。今回も、グランプリ受賞者には海外レジデンスの機会を提供しするという。
過去2回のファイナリストは、世界各地の大型アートフェスティバルへの出展をはじめ、有力アートメディアなどで紹介されるなど、更なる活躍を見せているそうだ。本年は、2015ファイナリストのひとり、岩崎貴宏氏が5月に行われる現代アートのオリンピックとも称される国際美術展ヴェネチアビエンナーレの日本館出品作家に選出され、今後も国際舞台での活躍が期待されている。
また日産では、「日産アートアワード」の一環として、ファイナリストの作品を企業コレクションとして集め、その一部を、グローバル本社内(横浜)に展示。今後は横浜市との連携のもと、社外への貸出しも実施し、多くの方に現代アート作品のコレクションを見ていただける機会を提供していくそうだ。
芸術家に機会を与えるというのは、大企業ならではの行い。会社の景気に左右されることなく継続してもらいたいものだ。