ホンダと日立AMSがEV用モーターで合弁会社設立を発表。電動化、自動化協業の端緒ではないか
ホンダと日立オートモティブシステムズの両社は、電気自動車のモーター開発と生産で合弁会社を設立すると発表した。
質疑応答。
関
日立AMSはなぜホンダと組んだのか?
選んだとかそう言うことではなく、色んな提案をしてきた。いくつかの開発案件も進んでいる。どちらからともなく話が進んだ。
独立系としてやってきたが、技術の進行が一気に早まってきた。モーター事業は大きな設備投資が必要。外販もどんどんやって競争力をつけて欲しいと言われている。たまたまハードの部品だが、繋がるに向かっていくと思っている。
八郷
日本のモーターのラインは続ける。
関
中国については両社の工場がある広州が良いのではないか。
八郷
HV.PHEV.EV用です。来年出すクルマには積みません。
HVは194万台の実績がある。電動化について遅れをとっているとは思っていない。コア技術については、それぞれの部品を一緒に作っていく。
競争力を失うとは思っていない。世界一のモーターが作れれば、世界一の電動車が作れると思う。
自社製は新しい技術に挑戦できるが、量を考えれば。
関
メガサプライヤーば標準化を武器に存在感を示している。だが、商品はカスタマイズが重要。カスタマイズする領域で、ベストなチューニングができるようにやっていく。
八郷
自社製モーターには競争力がある。両社で進化させたい。その後、自社製モーターについては検討し、一緒に進化させたい。自動車メーカー1社で作るのではなく、まとめてやっていくことが大切。
両社がわざわざ合弁会社まで作る。すでに自前で作っているモーターとは別のモーターを作るために日立オートモティブシステムズと組む。正直メリットは少ないと思います。日立AMSにとっても全方位でこれまでやってきたのに、ここでモーターのために「色」がついてしまうのは得策ではないはずです。
ここからは未確認ですが、今後、電動車両や自動運転技術で、その中核テクノロジーとも言える制御システム【ECU】を一緒に作るのではないかとの情報があります。これなら日立AMSも社運をかける価値があると判断できたと考えられます。エンジニアが流出を続ける中で、量の勝負を諦めないホンダが進む道は、信頼できるパートナーと組むと言うことだと思います。