SCOOP!! 当初、リコールに積極的でなかった?!富士重工業。
国も「リコールに時間がかかったのは事実」
富士重工業は先週19日、平成15年から21年にかけて製造したスバル・レガシィのリコールを発表した。内容はフロントストラットをボディに取付けているボルトの折損。締め付け不良によりガタが出てボルトが折れるものだ。同社の発表によれば不具合件数は334件、事故は無しとしている。
これについて富士重工業広報部に確認した。「正しい基準に則って対応しています」との回答だった。
http://www.mlit.go.jp/common/001158751.pdf
国交省審査・リコール課とも話した。「(本件については、通常の監査引き継ぎ事項として取り扱っていた。(リコールに)時間がかかったのは事実」(リコール監理室)との回答だった。「(国にも)通報は来ていた」(同)とも話す。
実はマガジンX編集部にも当該車両のボルト折れの通報が複数来ていて、リコール前だったため「部品代と工賃を支払った」「なくなく代替えした」などのコメントが寄せられている。
事情通によると、当該リコール部分は「ボルトが折れたからと言って、ストラットはまわりのパーツにも支えられているため、いきなりクルマが傾いたり、ダンパーやサスがすぐに脱落することはない。折れてからでもある程度の走行は可能」と言う。だが、もし、最寄りの退避場所がない高速道路上でいきなりボルトが折れたらどうするのか。8年も前のモデルの不具合にしては、リコール届出が遅かったと言われても仕方がないだろう。
これから過去の不具合についてユーザーからは返金依頼が相次ぐものと思われる。富士重工業は真摯に対応すべきだ。この後、富士重工業に面会取材に行きます。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)