三井住友海上火災保険社長に海山専務が昇格

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あいおい損害保険との一年後の合併見据え
三井住友海上火災保険社長に海山氏が昇格
本日、三井住友海上火災保険の社長交代が発表された。船曳真一郎社長が代表取締役会長に就任し、後任の社長には海山裕取締役専務執行役員が昇格する。いずれも4月1日付け。船曳氏は持株会社の社長を続ける。
会見要旨の以下のとおり。

船曳さんの挨拶

まだ社長の船曳です。全然受けなかったですね(笑)
社長交代を決定した。専務の海山さんが就任する。船曳さんは会長に就任する。
MSIGに改称しお客様に最も喜ばれる企業グループになる。
2027年4月から、あいあいと合併する。ベストな布陣を敷く。海山さんならさらなる成長を成し遂げてくれると信じる。
海山
4月1日付けで社長職をお引き受けすることなった。国内外の営業現場で汗を流してきた。役員就任後は東北地区担当としてお客様に寄り添いやってきた。
現場の声こそが変革の言動力である。最も選ばれる企業になるよう取り組む。お客様の声に真摯に耳を傾けてベストな選択をすることが大切。4月以降は社員の先頭に立つ。忌憚のない意見を頂戴したい。
質疑応答。
Q海山さんを選んだ理由は?
船曳 新社長の最大の使命は、お客様への提供価値を高め、最も選ばれる会社になること。リーダーはお客様本意を貫くことができる人物。8割近くを占める損害サービス部門に長く身を置いた人が適任。
BM問題に絡んで大量に調査する必要があった。社員のモチベーションを下げないことが重要だった。安心してバトンタッチできると思っている。
海山 業界の置かれた環境を考えれば、ビジネスモデルの変革が求められる。合併の節目でもある。重責を感じている。会社に貢献する決意を感じている。
真に「お客様本意」を実現する。MSとADの強みを活かす。
Q 自動車販売兼業の代理店との対話について。
海山 不祥事がある中で、お客様が自由に商品を提供できるか。お客様の利益起点で考える。
Q 合併後の成長戦略について。
海山 あいおいはスペシャルな部分で強い。テレマティックスにも強い。ワクワク感を持って新しい価値提供したい。
Q現場の声を吸い上げていくのか。
海山 両社のカルチャーを融合させる。合流準備を開始している。意見を語り合う「コミュニケーションミーティング」を行っている。
Q名実ともに業界ナンバーワン損保になる。
船曳 我々は国から免許をいただいている。使命は経済の成長、人々の財産を守る。社会に貢献できる事業。そのプライドを持って働くことが大切。
「保険を売る」が先ではなく、社会にどう貢献できるかの矜持を持って取り組んでいくべき。
Q ホールディングスに力を割ける。
船曳 グループ全体が成長できるように、価値向上に努めたい。
海山 30代に欧州駐在を経験した。学ぶべきところを積極的に学ぶようにした。ADを知り、認め、リスペクトする。未来にベクトルを合わせて新会社を作る。取り組みを加速する。
Q 残すべきと捨てるべきの仕分けは?
海山 合理的に判断する。新会社の施策として固まった段階で公表する。
Q 「現場の声」を聞く必要性があったエピソードは?
海山 声を聞いて肌感覚で把握したい。その純粋な思いで全国を回った。幹部だけでなく現場の声も聞く、それをフィードバックする。その繰り返しで自然とベクトルがあってくる。今後も現場に寄り添っていく。
Q 引き継いで欲しい課題は?
船曳 就任当時、海外事業の収益に問題があった分野の改善にチカラを入れた。社員が主体的に行動できる職場。仕事と家庭の両立ができる。
服装自由、育休取得1ヶ月、定時退社などを行ってきた。
海山 かつて担当する部品工場の火事で生産が滞った。復旧と迅速な支払い、その後の防災、リスクマネジメントに取り組んだ。
Q 合併についての課題は?
海山 課題解決に向けて順調に進んでいる。自分たちの強みをお客様に届けられるか。しっかり現場の背中を押していきたい。
Q 生保子会社について。
船曳 就任して5年。企業価値を高めるため、生保、ダイレクト、研究事業等を活かすか。特に生保事業の価値を高めるためにどうしていくのか。今日は言えません。売却、買収、合弁あらゆる手法を排除しない。
Q 障害物競争でしたね。
船曳 ハードルが見えていること、高さを認識できていることが重要。不祥事もあった。高さのレベルは同じと思って仕事してきた。お客様に不利益をもたらす事案に問題の大小はない。
苦慮したのは、海外事業の改善。黒字化に向けて、誰がしていくのか。意思を共有できる人材をどうするかの判断に悩んだ。
海山 船曳さんのように前例にとらわれない姿勢は勉強になった。
小さい時から野球をしてきた。慶應大学野球部では、代走や守備固めが多かった。立教大学戦で救援投手をやったが、一死も取れなかった。今となってはいい思い出。
仕事では器用貧乏にならないようしっかり務めていきたい。
Q 損保の役割について。
船曳 社会のリスクを取ることに役割がある。本質は変わらない。リスクは変容している。サイバーリスクなど新たな脅威もある。世界でプロテクションギャップが広がっている。必要な保険商品を提供できることが使命。
海山 世界観を持つことが大切。⚫︎リスクへの対応力を上げる⚫︎お客様の意識、行動をサポートする⚫︎官民連携して相互のデータを掛け合わせて防災減災に取り組む。それらの取り組みが評価されれば利益も得られる。そうしたサイクルを回したい。
船曳 海山さんは明るい性格。人事委員会で説明した際も「海山さんって明るいよね」の評価だった。
お客様も「海と山、両方ある人はいない。いい名前ですね」と言われる。
「海と山の間から上ってくる太陽のように明るい人」。私は「月のような人」。
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