2025年11月号『ざ・総括。』の記事【フィアット600ハイブリッド】がnoteから購入できるようになりました

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【ダイハツ・ムーヴ】

ダイハツどうしちゃったの?

ダイハツ・ムーヴの7代目モデルが今年6月に発売された。本来は2023年7月にFMC(フルモデルチェンジ)発表の予定だったが、認証手続きの不正が発覚したことで約2年発売が遅れた。すでに部品の発注も量産試作も終わった段階で急遽FMC発表が延期になったのだ。6代目モデルの販売は2023年7月で終了していたから、ムーヴの販売についてもほぼ2年ぶりに再開されたことになる。本誌評価陣は「以前の良心的なダイハツのキャラが薄れた」「なぜホンダみたいな乗り味にしたのか」と苦言を呈した。これは2年間のモデル凍結だけのせいではないだろう。

傑作は4代目だった

エンジニアリングコンサルタント(以下=エ) 7代目ムーヴだ。本来なら2023年7月3日に発表される予定だったので、6代目の生産は6月で終了し、7月からは7代目が生産されるはずだった。しかし、認証試験での不正が発覚したことでFMCが凍結された。あのときはダイハツでの不正発覚を受けて国交省がOEM(自動車メーカー)各社に調査を指示したが、結局トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダ、ヤマハ発動機でも「社内で不正があった」と回答した。ダイハツを含めて6社だった。近年では一番大きな認証がらみの不正事件だ。

チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) 認証不正問題の発覚で出荷停止になったとき、当然ながら7代目モデルの案内はすでにダイハツ既納客に行っていて、受注も取り付けていたと思う。迷惑だったのは部品資材のサプライヤーと販売店とお客さんだ。

元部品メーカーのエンジニア(以下=部) ダイハツ社内からの内部通報で認証試験の不正が発覚したのは4月末でしたので、ムーヴはそのあおりを食らった形でFMCモデルの発表が中止となりました。7月3日発表なら、販売店向けの展示車と試乗車の生産は6月には始まります。そのための部品発注に入るか入らないかの時期での発表中止になったと思います。

ベテラン実験ドライバー(以下=T) FMCが2年遅れたのは、設計をやり直す必要があったからとか、何か不具合があったわけではなく、単純に企業としての自己規制だ。これはただの私見だが、ダイハツの商品企画チームはホンダN-BOXを徹底的に意識したと思う。両車に試乗して、そう感じた。

 皆さんに乗ってもらった仕様はNA(自然吸気)エンジン搭載のグレード「X」とターボエンジン搭載の「RS」だ。両方ともFFで、税込の車両価格は「X」が149万500円、「RS」が189万7500円。試乗車はいくつかのオプションを装着していたから、約180万円と200万円オーバーだ。軽自動車が高くなったのか、日本が貧乏になったのか…。まあ、両方だな。

自動車業界の事情通(以下=通) デザイナーさんがこのデザインをどう評価するのかは分からないが、ダイハツのバッヂを外してホンダのHマークを入れたら、何の抵抗もなくホンダの軽自動車だと思うだろう。あの傑作4代目から6代目までのムーヴには、ムーヴ独特のムードがあったのだが…。

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