日産は10月27日にスカイラインの特別仕様車「400Rリミテッド」を発表する。いったい、どんなクルマなのか。公式発表に先がけてスクープ班が入手した情報を早出し公開する。

(写真は現行モデル)

限定400台が生産される400Rリミテッドにはワイド化された19インチホイールとダンロップSP-SPORT MAXX GT600タイヤが専用装備される。また、サスペンションのチューニングも見直され、フロントはスプリングのバネ定数を4%アップ、リアはスタビライザーを変更。併せてブレーキパッドにも標準品とは異なるパーツが用いられる。これに伴ってVDC(横滑り防止装置)のチューニングも変更される。ちなみに、これらのパーツは23年に限定販売されたNISMOに起用されたものと同じだという。

(写真はNISMO)
ルックスを際立たせる狙いで、本来ディーラーオプションのトランクスポイラーとドアミラーカバー(どちらもカーボン製。28万5809円相当)も特別装備に含まれる。
内装ではセンタークラスター左右とシフトレバー周辺に装着されているガーニッシュがリアルカーボン製に差し替えられ、400台限定の証でもあるシリアルナンバーが装着される。
V37型スカイラインの集大成に位置づけられる400Rリミテッドの受注は11月13日に始まり、12月18日に発売される。50万円以上の装備が追加されるにもかかわらず、ベース車より44万円アップに抑えられて693万5000円で売り出される予定だ。
なお、400Rリミテッドの発売に合わせてカタログモデルにも改良が施される。具体的には衝突被害軽減ブレーキの検知対象が歩行者と自転車にも拡大され、いっそう安全性能に磨きがかかる。
また、新ボディカラーとしてワンガンブルーが追加され、新たなイメージカラーとしてCMなどに起用される。
バリエーション展開ではエントリーグレードのGTが廃止され、GTタイプSPに設定されてきたスポーティ・パッケージ(スポーツシート、電子制御サスペンション、スポーツブレーキのセット)が抹消される。
そして原材料費の高騰に伴って価格は下記のとおり見直される。
GTタイプP:約486万8000円→544万3000円(現行モデル比57万4000円アップ)
GTタイプSP:約514万9000円→572万3000円(現行モデル比57万4000円アップ)
400R:約589万9000円→649万5000円(現行モデル比59万6000円アップ)