ボルボが今年上期に海外で披露した最上級サルーンS90の生産を将来的には中国に移すことを明らかにした。
同社は中国における生産キャパを拡大し、輸出も含めてグローバル生産拠点に位置づける。これに伴い、スウェーデンで立ち上げるS90の生産をいずれ中国・黒竜江省の工場に移す計画だ。
また、新世代プラットフォーム「SPA」が用いられる次期60シリーズを中国西部にある成都工場で組み立てる一方、よりコンパクトな「CMA」採用の次期40シリーズは今後も上海南部の台州工場で継続生産する。ちなみに中国産のボルボ車は15年から北米に輸出されている。
なお、ボルボはスウェーデンとベルギーに工場を持ち、前者では90シリーズと60シリーズを、後者では次期40シリーズなどCMAプラットフォーム採用車を生産し続ける。また、北米にSPAプラットフォーム採用車を組み立てるための工場を建設中だ。
S90とV90の国内発売は当初の計画より遅れて17年3月になる見込みだ。