フォルクスワーゲン最小SUVのT-Crossが化粧直し

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扱いやすいコンパクトなサイズとポップな印象をもたらす明るいボディカラーをセールスポイントに掲げたフォルクスワーゲンT-Crossは19年に発売され、22年まで3年連続で輸入SUVナンバー1の販売台数を記録した。そのT-Crossがマイナーチェンジでリフレッシュされた。

今回の改良ではバンパーとランプ類のデザインが見直された。フロントではデイライト内蔵の三角ガーニッシュが左右で切り分けられ、代わりにバンパー内インテークを上方に拡大。併せてスキッドプレートをモチーフにしたシルバー仕上げのガーニッシュが装着されてSUVらしさに磨きがかかった。

ランプ類はデザイン変更にとどまらず、機能面でも進化を遂げた。注目したいのは照射範囲が制御されて対向車や先行車を幻惑しないIQライト(いわゆるアダプティブ・ハイビーム)が新設定されたことだ(廉価グレードを除く全車に標準装備)。また、テールランプはXの字をモチーフに、かつ奥行き感を伴って見える3Dライトに刷新。上級グレードにはシーケンシャル・ターンシグナルも備わっている。

快適性の向上では、高速道路での巡航をサポートしてくれる運転支援システム(アダプティブ・クルーズコントロールと車線維持支援機能の組み合わせ)、8インチ液晶メーター、ワイヤレス充電、前後ソナーセンサーが全車に標準化された。インパネはソフトパッド追加で質感アップを遂げ、上級グレードには前席シートヒーターも新採用。

116ps/20.4kg-mを発揮する1L直3ターボ&7速DSGのパワートレインに変更はない。駆動方式も引き続きFFのみ。決してパワフルではないが、小気味好く変速するDSGによって街中では軽快な走りを見せる。
サスペンションが硬すぎない点も評価できるが、ブルブル感を伴う小刻みな振動がつきまとって落ち着かない点がやや気になった。

価格改定もあってマイナーチェンジ直前の最高値モデルは400万円に迫っていたが、装備内容が吟味されて一部をオプション化することで10万3000円安の389万5000円へと引き下げられた。一方のエントリーモデルは1万7000円アップの329万9000円に設定されている。

全国正規ディーラーでは10月14日までデビューフェアを開催中で、来場記念品としてAiNA THE ENDさんのオリジナルイラストをプリントしたサコッシュ、試乗・査定記念品としてVWロゴ入りピクニックバスケットがプレゼントされる。
このほか、新型T-Crossの試乗とライブ会場近くの宿泊、ライブチケットがセットになった特別な試乗宿泊体験のほか、AiNA THE ENDさん直筆サイン入りのギター型クッションが抽選で当たるキャンペーンも行われている(詳しくは下記サイトを参照)。
https://www.volkswagen.co.jp/ja/magazine/t-cross_lead_cp_oct_2024.html

主要スペック(R-Line)
●全長×全幅×全高:4135mm×1785mm×1580mm
●ホイールベース:2550mm
●車両重量:1260kg
●パワートレイン:1L直3ターボ(116ps/20.4kg-m)
●WLTCモード燃費:17.0km/L
●駆動方式:FF
●税込み価格:389万5000円(オプションを含まず)

 

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