8月3日に先行公開された3代目N-BOXが正式に発売された。税込み価格は164万8900〜236万2800円(各グレードの詳しい価格は末尾を参照)で、月販目標台数は1万5000台。
標準車の外観はシンプルな造形に丸穴デザインのグリルが組み合わされ、人間の瞳を連想させるヘッドランプが与えられて親しみやすさが表現されている。また、ドアミラーとドアハンドルがホワイトに着色され、ボディ同色ホイールキャップと専用ボディカラーでオシャレに演出される「ファッション・スタイル」もラインナップ。
人気のカスタムには立体感あるラジエターグリル、ワイド感をもたらす横一文字ランプ、ホンダ初のダイレクトプロジェクション式LEDヘッドランプ、クリアレンズのLEDリアコンビランプが採用されている。外装パーツがダーククロームに仕立てられ、ブラック塗装アルミホイールが特徴的な「コーディネート・スタイル」も選べる。
使い勝手を高める改良としては、電動スライドドアに予約ロック機能を追加。ドアが全閉する前にクルマを離れることができ、利便性が高まった。そのスライドドア開口部は一部がグリップ状に成形されていて子供や高齢者の乗降性をサポート。このほか、グローブボックスは先代の2倍以上に拡大され、メーターパネルには7インチTFT液晶タイプがホンダ軽乗用車で初めて採用されている。
マガジンXでスクープしたように、パワートレインに電動系デバイスは加えられず、先代のユニットを継承。CVTとともに制御が見直された。また、アイドリングストップ状態からシフトレバーをPレンジに入れた際、エンジンが再始動しないまま静かに駐車できる点が嬉しい。
ホンダ軽自動車初のコネクト対応も見逃せない。車載通信モジュールが搭載されており、対応するナビを装着すればサービスを活用できる。
フロントカメラと前後8つのソナーで構成されたホンダ・センシングは全車に標準装備。衝突被害軽減ブレーキや歩行者事故低減ステアリング、車線維持支援システムに加えて近距離衝突軽減ブレーキと急アクセル抑制機能が追加された。また、ホンダ軽自動車初のマルチビューカメラが用意されているのも朗報だ。
ちなみにN-BOXは今年度上半期に10万0409台が売れて新車販売台数でトップの座を獲得した。これから販売が始まる3代目もスタートダッシュで下半期、そして年間でも1位に輝くことができるだろうか。