マツダがCX-5、CX-30、マツダ3に新たな特別仕様車を横断的に設定した。
新設定の「レトロスポーツ・エディション」はドアミラーやホイール、フロントマスクを特徴づけるシグネチャーウイングをブラックに統一。イメージカラーにはジルコンサンドMが起用されている。
内装は他グレードには設定のないテラコッタ(赤茶色)とブラックにコーディネートされ、シートは手触りのいいスウェード調表皮と合皮で構成されている。
同時に一部改良されたCX-30は誤発進抑制制御が壁や障害物に加えて歩行者にも対応。また、ドライバー・モニタリング機能には脇見を検知して注意を促す機能が追加された。
内装ではインフォテイメント画面が8.8インチから10.25インチに拡大され、ワイヤレス充電とApple CarPlayのワイヤレス接続も採用。ボディカラーにはジルコンサンドMとセラミックMが加わった。
全グレードとも価格が改定され、エントリーモデルは9万7900円アップとなった(前述した装備の変更で、値上げ幅の大きいグレードもある)。また、バリエーション展開も整理され、鳴り物入りでラインナップされたスカイアクティブXは廃止された。
マツダのグローバル販売で3分の1を占めているベストセラーのCX-5はグレード別のセットオプションが見直された。
ガソリン車が廃止されてスカイアクティブDに集約されたエクスクルーシブ・モードではフロントグリルのデザインが見直され、前後バンパー下部のガーニッシュがブラックからシルバーに変更されて質感アップが図られた。内装パーツにはライトグレーのステッチを採用。
精悍さと赤ステッチ入りシートが自慢のスポーツ・アピアランスもラジエターグリルが縦基調のブロックメッシュ状に変わり、アクセントカラーとして配されていた赤いオーナメントを廃止。前席シートにベンチレーション機能が追加された点も見逃せない。
アクティブな印象のフィールド・ジャーニーは特徴的だったライムグリーンの加飾が廃止され、シートのステッチとパイピングはライトグレーに変更されて空調ダクトのリムはサテンクロームメッキに差し替えられた。2年前の発表時にはアウトドア用品に感化されての起用がアピールされたが、さすがに“やりすぎ感”があったか。
原材料費と物流費の上昇で価格も見直され、エントリーモデルは14万3000円アップ(改定幅はグレードによって異なる)。