2016 FIMトライアル世界選手権シリーズ最終戦イタリアGP(9月3日、4日開催)において、ホンダ・レーシングの契約ライダーで、ワークスチームであるレプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)のトニー・ボウがチャンピオンを獲得した。
トニー・ボウは、3日の決勝1日目に圧倒的な強さで優勝を飾り、この時点でシリーズチャンピオンを獲得した。続く4日決勝2日目も優勝し、今シーズンを最高の形で締めくくった。
トニー・ボウは、2007年にHRCのワークスマシン「Montesa COTA 4RT」で初の世界チャンピオンを獲得して以来、前人未到の10連覇を達成。また、人工セクションを走破する屋内競技のXトライアル世界選手権でも10年連続のチャンピオンに輝いている。
今シーズンのトニー・ボウは、開幕直前の負傷により、万全な体制で戦うことが困難な状況だったという。しかしながら、第1戦スペインGPでは、決勝1日目に2位、2日目には優勝を獲得し、以降の大会でも卓越したライディングにより、シーズン12回の優勝を獲得するなど、圧倒的な強さを発揮した。
【トニー・ボウ、プロフィール】
生年月日 1986年10月17日
出身地 スペイン
主な戦績
2003年 世界選手権にデビュー
2007年
REPSOL MONTESA HRCに移籍し、世界チャンピオンを獲得
同時にXトライアル世界選手権シリーズチャンピオンも初獲得
2008年~2016年
トライアル世界選手権、Xトライアル世界選手権の両シリーズでチャンピオンを獲得
【Montesa COTA 4RTの概要】
エンジン形式 水冷・4ストローク・OHC・単気筒
フレーム形式 アルミ製ツインチューブ
タイヤ 前:21インチ 後:18インチ
【トニー・ボウ 10連覇達成の歩み 専用ウェブサイト】
http://www.honda.co.jp/WCT/spcontents2016/toni-bou-v10/