マツダ3のSKYACTIV-X搭載車がついに発売。その実力は…?

スポンサーリンク
DSC_5273

本来であれば10月には発売される予定だったマツダ3のスカイアクティブX搭載車が12月5日に発売された。
スカイアクティブXとはマツダが独自に開発した、ガソリンエンジンでディーゼルエンジンのような圧縮着火を可能とした新技術「火花点火制御圧縮着火(SPCCI)」を採用したエンジンである。燃料がガソリンでも軽油と同じように圧縮着火することは理論上可能なのだが、言ってみればこれはわざとノッキング(異常燃焼)を起こすのと同じことなので、これが可能な領域は低回転・低負荷時のみと限られた範囲とされてきた。マツダでは本来圧縮着火には必要がないはずのスパークプラグを活用するという逆転の発想で圧縮着火を実現すると同時に、圧縮着火が使えない領域でもシームレスに火花点火へと切り替えができる方法を確立したのである。これによりガソリン車でディーゼル車並みの燃費が実現できるものと期待されていた。
しかも今回のスカイアクティブX搭載車には、EV走行などはできないものの24VのMハイブリッドシステムも搭載されているので、さぞかし燃費が良いものと期待されていたのだが、フタを開けてみればカタログ値(WLTCモード)でも17.2㎞/リッターと、スカイアクティブG(2リッター)の15.6㎞/リッターと比べても1.6㎞/リッターしか改善されていない。しかも短時間の乗り比べであるが各パワートレインを乗り比べてみたところ、走り味はマツダの言うようなディーゼルとガソリンの良いところ取りというよりも、ディーゼルほどのパンチ力もなく、ガソリンほど高回転までの軽快感も感じられない中途半端な印象であった。
詳しくは12月26日発売のマガジンX(2020年2月号)にて紹介する。<編集部>

■マツダ公式サイト https://www.mazda.co.jp/cars/mazda3

スポンサーリンク