ヤリス1.5Lに即行試乗

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トヨタがヤリス(プロトタイプ)の試乗機会を設けた。用意されたのは新開発の1.5L直3エンジン搭載車だ。

マガジンX 12月号で紹介したように、ヤリスにはTNGA世代の新しいBプラットフォームが初めて使われている。高い剛性を確保すべく、ボディ骨格はあらゆる部位が環状構造に設計されていてブレースも配され、ねじり剛性は現行ヴィッツと比べて約30%向上しているという。ステアリングコラム取り付け部の強化など、あちこち改良されたことで高速コーナーでも狙ったとおりのラインがトレースしやすくなっている。

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搭載エンジンは500ccモジュールの思想が反映された直噴方式で、吸排気の両側に可変バルブタイミング機構が織り込まれている。最終的なスペックは未定だが、熱効率40%を達成。組み合わされるCVTには発進ギアが内蔵されており、エンジン回転が先に上がって車速がついてこない弱点の払拭が図られている。併せて変速比のワイド化が実現されており、高速域でも頭打ち感を感じずに済んだ。ただし、高負荷時に3気筒特有の音質・音色が顔を覗かせるのは致し方ない部分か。

 

ハイブリッド仕様には同じ1.5L直3ながら圧縮比の高い専用エンジンが与えられ、電動系ユニットの改良と相まって効率アップを実現。駆動用バッテリーのリチウムイオン化で充放電量が増え、モーターによるトルクアシスト増加(約30%)でスポーティな走り方ができる点も目新しい。50kgの軽量化に加えて動力性能が15%上がっていることもあり、高速道路での合流を想定した中間加速も従来モデルよりは改善されている。

積雪地ユーザー待望の4WDモデルがハイブリッド仕様にラインナップされる点も見逃せない。後輪をモーターで駆動するE-Four方式で、ドライブシャフトや燃料タンクといった構造物との干渉を避けるために専用の2リンク・ダブルウィッシュボーン式サスペンションが開発された。高速コーナーでは2WDモデルと比べて挙動は不利だが、これは車重やわずかに異なる最低地上高の違いも影響か。

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次に乗るチャンスがあれば、ストップ&ゴーを繰り返す日常シーンでの発進加速と扱いやすさを試してみたい。

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アドバンスト・パークは白線がない場所でも画像認識で駐車場所を検知してくれる。さらにメモリ機構も世界初採用されている。

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