赤羽一嘉国交大臣に聞いた!
「防災減災と安全安心、ユニバーサルデザインの社会をしっかり作っていきたい」
本日夕刻に新しく国交大臣に就任した赤羽一嘉氏のグループインタビューを行った。以下はその要旨。
国交省の所掌で多岐にわたる中でも、安倍総理の防災減災の項目がたくさんあった。自然災害が激甚化している。防災減災の取り組みを行ってる。
67項目の重点項目がある。総事業費7兆円だが国の予算は半分くらい。3カ年の対策では、国と地域でバラバラではなく連携した取り組むことが大切。
観光立国について。
過去には基幹産業の意識がなかった。インバウンド1000万人を当時、太田国交大臣が頑張った。観光開発にしっかり取り組みたい。
高齢者の事故は痛ましい。高齢者の免許返納後をどうするのか。ユニバーサルデザインの社会をしっかり作っていきたい。20年来、一生懸命やってきた。まずは以上3点をしっかりやっていきたい。
質疑応答。
百年に一度の激甚災害が、想定を超えた激甚災害が起こる前提でハード整備と同時にソフトの整備を行う。
私は神戸なんで家族の約束ごとを決めている。避難勧告を真夜中に出されたら、外に出るのも不安という方もおられるだろう。その場合に自分の判断で二階に上がるとか。
地域公共交通について。
より大事になっているが、維持していく人手がなくなっている。路線バスは採算が取れなくなっている。神戸でも北の方はクルマに頼っている。今の手段で良いのか、よくよく考えなければならない。コミュニティバスでも運転手自体が高齢化している。兵庫県でも自動運転の実証実験をやった。新しいビジネスモデルを作らなければならない。タクシー業界にお願いして色んなことをやっていかなければならない。ゴルフ場などもバスを持っている。
オリンピックに向けて。
前回は6歳の時。東京オリンピックってすごいな!と思った。教育的な意味でもすごい影響があった。国を挙げて成功させなければならない。宿泊施設の確保、渋滞緩和など、日本はストレスフリーで良かったと思ってもらわなければならない。大会の大成功!に加えて、大会が終わった後も良かったなぁと思えるようにしたい。
安全対策について。
自動ブレーキ、踏み間違い防止装置などを普及させるのが大事。高齢者が新車を買うのは難しい。後付け装置の普及が大事。喫緊の課題。
京急の事故について。
同級生でも踏み切り事故で命をなくした人がいる。踏み切り自体を変えていくため、高架化など鉄道事業者と進めてきた。京急の事故の教訓を踏まえて、運転士が減速してたのは事実と思うが。自動的に電車を停止させるのも手だと思うが、運輸安全委員会の結果を待って。
熊本地震から三年以上経つ。
阪神淡路大震災で住む家を失った。熊本の時も現地に行った。色んな面で大変だなと。持ち家が大半だけど高齢者が多い。阿蘇大橋ルートは大規模な被害。1日も早く復旧させないといけない。2020年度の開通を予定している。北側ルートも2020年度の開通予定している。JRも同年に開通する。
北陸新幹線について。
整備新幹線は与党PTの議論を尊重する。議論を見守りたい。与党と連携して取り組みたい。
ライドシェアについて。
具体的にどういう仕組みなのか。運行管理、車両整備などで主体がない。日本には馴染まない。「安全が最優先」がクリアされない形である。慎重に考えなければならない。公共交通機関をどうするのか知恵を出していかねばならない。いきなりウーバーじゃない。
取材 文/神領 貢 マガジンX編集長