三菱はモビショーことジャパンモビリティショーで電動クロスオーバーSUVのスタディモデル「ELEVANCE(エレバンス)コンセプト」と、今冬に発売を予定しているデリカD:5のマイナーチェンジ版を発表した。
ElevateとAdvanceを掛け合わせた造語をまとうコンセプトカーは三菱が提唱しているS-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)思想に基づき、各車輪を個別に駆動するモーターが組み込まれている。いわば4モーターのPHEVだ。
デザインのテーマとポイントは「シームレス・カプセル・デザイン」「ロバスト・ボディプロテクター」「リライアブル・インテリア・シェル」の3つ。堅牢性の高いボディがカプセル型のキャビンを包み込んで力強さと安心感をもたらす、というコンセプトだ。



カーボンニュートラル燃料に対応したガソリンエンジン(排気量非公表)と大容量バッテリーを搭載。前輪はインホイールモーター、後輪はデュアルモーターAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)で駆動する4WD方式だ。
カーキ色のソフトレザーで守られ感を演出するコックピットにはAIコ・ドライバーが組み込まれている。センサーが読み取った路面状況に応じて最適なドライブモードが提案される。コックピットにはシースルーボンネットとしてノーズ直下の様子を映し出すモニター画面と、左右ドアミラーの代わりを果たすモニターを配備。

ティーザー画像では車中泊できる車体が暗示されたが、アレはトレーラーから外の様子を見たワンカットだった。そのトレーラーにはキッチンやシャワーブースが装備され、外観には太陽光で充電できるようソーラーパネルが用いられている。
デリカD:5
約6年ぶりとなる今回のマイナーチェンジではラジエターグリルや前後バンパーが変更され、リアではDELICAのロゴが外板パネルからガーニッシュ内に移されてプレミアム感を演出。また、ホイールアーチモールの採用によって力強さとリフトアップ感が強まり、18インチアルミホイールのデザインが刷新されるのも見逃せない。



内装ではメーターパネルを8インチのカラー液晶タイプにリニューアル。ピアノブラック仕上げで指紋やキズが目立ちやすくてユーザー泣かせだったセンタークラスターはダークグレーに変更。USB端子(タイプC)の追加も要チェックだ。

エンジンやサスペンションは変わらないが、S-AWCの搭載によってドライブモードは4つ(ノーマル、エコ、グラベル、スノー)から選択可能になる(現在は2WD、4WDオート、4WDロックの3つ)。また、急な下り坂で車速が一定に保たれるヒルディセント・コントロールも新採用され、ラフロードで安定した走りを体感できるだろう。


安全面では衝突被害軽減ブレーキの検知対象に自転車が加わる。踏み間違え時の誤発進抑制機能は前進時に加え、後退時にも適用。これに合わせて、ユーザーから要望の多かったパーキングセンサーも装備アイテムに追加される。
約450万〜495万円程度で売り出される新型デリカD:5の予約受付は明日(10月30日)から始まる。発売前日までに契約を済ませるとディーラーオプション7万円分(税込み)がプレゼントされる。











