2025年10月号『ざ・総括。』の記事【アウディA5アバント】がnoteから購入できるようになりました

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【アウディA5アバント】

オススメのお買い得ワゴン

ボディ後端に大きな開口部があり、後軸荷重もセダンより重たくなるワゴンボディは、モノコック(応力外皮)構造で作る場合はセダンに比べて不利だ。過去にアウディは2000年代半ばのA6アバントでいいリズムのワゴンを作った。当時のボルボのエステート系と並んで「肩肘張らないおっとり系」の動きと、ワゴンならではのユーティリティは秀逸だった。ワゴンはセダンの荷室を拡大するだけではできない。スバルもそこはよく理解していた。ワゴンらしいワゴンが激減した中で、現行モデルのA5アバントは「積極的にお勧めできる1台だ」と本誌評価陣は語った。

見た目より広い室内

エンジニアリングコンサルタント(以下=エ) 前回はセダンのA5に試乗した。今回はワゴンボディのアバントだ。ついでに、前回のセダンで我われが「残念だ」とコメントした19インチの扁平幅広タイヤではない18インチ仕様で、AWD(オールホイールドライブ)ではなくFF仕様。少々もの足りないのではないかと思った最高出力110kWの4気筒ICE(内燃機関)搭載車だ。

チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) 前回の評価会議のあと、皆さんがアバントにも乗りたいと仰っていたので探してきた。いまどきはアウディでもアバントなんだね、世の中は。皆さんに乗ってもらったのは、懇意にしている販売会社のクルマで走行距離はまだ5000㎞。タイヤはほぼ新品のグッドイヤー・イーグルF1の235/45R18。皆さんのリクエストだったノーマルサスペンションではなく、少々堅めのSスポーツサスペンションをTFSIグレードに追加した「アドバンスド・パッケージ」仕様だ。「Sライン」ではないので、前回のセダンとは違った乗り味だったと思う。車両価格624万円にオプションを追加して約690万円のクルマだ。

自動車業界の事情通(以下=通) 最高出力110kWは150psだが、トルクは2000rpm手前からちゃんと出ていた。試乗ではつねに2〜3人乗りだったが、パワー不足を感じた場面はあまりなかった。たしかに前回試乗したセダンの150kW(204ps)仕様に比べれば、低〜中速巡航からの車速の「伸び」は緩いが、実用面で決定的に不利かというと、そんなことはない。

ベテラン実験ドライバー(以下=T) とはいえ、AWDではなくFWDでも車両重量は1.8トン近い。このプラットフォームはICE搭載車専用のPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)だ。BEV(バッテリー電気自動車)はPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)だから、BEVを想定した無駄な重量は載っていないはずだが、まともなボディ剛性の確保と、将来追加されそうな衝突安全要件への配慮と、このクラスに求められる装備品と内装の質感を備えると、これくらいの重量になってしまうのだろう。

元部品メーカーのエンジニア(以下=部) 前回のセダンでは室内の天地方向が若干低いように感じました。アウディのセダンといえば、昔は「見た目よりも室内はちゃんと広い」という印象でしたからね。今回のアバントは後席が気持ち良いです。リアドアの開口部はセダンと同じなので、後席シートの背もたれはやや後傾気味ですが、ヒザを折って床に足を置き、そのまま背もたれに体重を預けたときの座り心地は良好でした。

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