日産は秋に発売を予定している新型ルークスを公開した。
今回のモデルチェンジでは質感アップに重点が置かれ、昨日リリースされたエクストレイルに続いて車体下の様子が映像で確認できるインビジブルフードビューを軽自動車初採用。また、自車の周囲をグルッと確認できる3Dビュー、前方左右を広く見ることができるフロントワイドビューも日産の軽自動車としては初めて設定される。
衝突被害軽減ブレーキは改良されて右左折時の横断歩行者と対向車も検知可能になる。車線変更時に斜め後方の車両との接触を回避する後側方衝突防止支援システム、クラス初のブラインドスポット警告、リアクロストラフィック警告も設定。
インフォテイメント系ではGoogleの各機能(マップ、アシスタント、プレイ)を含むコネクトナビをメーカーオプションで用意。ドラレコと連動させて離れた場所から監視できる新サービスのリモートフォトショットにも対応している。
内外装は2代目キューブを連想させる角丸四角のデザインによって広さと大きさを視覚的にアピール。ピラーの傾斜角が見直されるなどしてシルエットは先代と比べ、いちだんとボクシーに変わった。
インテリアのデザインテーマは「そよ風」で、光と風が入ってくるリビングルームをイメージしてリラックスできる空間をめざしたという。メーターパネルの形状変更によって計測点が変わり、室内長は先代より115mm伸びてクラストップの2315mmに達している。また、795mmの後席ニースペース、650mmのスライドドア開口幅もクラストップをキープ。
新型ルークスはハイブリッド機構が省かれて純エンジン車に仕立てられたが、燃費は先代並みを達成する見通しだという(まだ未公表)。リージョナルプロダクトマネージャーの田仲 藍さんは「ユーザーの声を踏まえて優先順位をつけた」として、先進安全技術の起用を優先した旨を説明する。
日本マーケティング&セールスを担当している杉本 全さんは「まだ日産の軽自動車を知らない消費者もいるので、ショッピングモールなど外部での展示会で見て触れてもらう機会を増やしていきたい」と語った。実際、新型ルークスは8月23日から全国9カ所で先行展示会が行われ、全国ディーラーでも展示車を見られるチャンスが順に設けられる。
発売後に放映されるCMには仲 里依紗さんが出演する予定で、披露会にも出席した。『見えルークス』のキャッチフレーズで前出の新装備を訴求するが、ルークスに関して「かわいい。本当に軽自動車なの?と確認したほど、広くてビックリした」と感想を述べた。

(左から)日産自動車の田仲 藍さん、同・杉本 全さん、CMキャラクターの仲 里依紗さん