本日の中野洋昌国交大臣就任会見要旨。
2012年初当選。2001年国交省入省。10年あまり務めた。身を引き締めて仕事に取り組む。
質疑応答。
Q 抱負をお願いします。
A 国交省は陸海空の広範な分野を所管している。大規模自然災害がさまざまあった。
●国民の安全安心をしっかり確保する。共生社会、海上保安能力強化に取り組む。
●︎持続的な経済成長のため、社会資本充実。建設、物流の担い手確保。
●︎地方創生2.0を進める。現場の声に耳を傾けることが大切。
Q公共交通の持続可能性について。
A 選挙区は尼崎。都市部の選挙区。地方部では採算性を考えると路線バスの維持ができず、地域の足の確保ができない。
地域交通は地方創生の基盤。地域の関係者による連携が大切。7月から交通空白の解消に取り組んでいる。「地域交通のリ・デザイン」に取り組む。
Q経営悪化している JR北海道について。
A 道内の基幹的交通手段を担っている。経営改善に向けて着実に取り組んでいただくことを期待している。支援のあり方を検討していく。
北海道新幹線の札幌延伸については、有識者会議で議論を行い、可能な限り早期に開業時期を示せるようにしたい。
Q 大規模自然災害への対応について。
A 被災された方々に心からお悔やみを申し上げる。被災者の暮らし、なりわいを支える。総合経済対策を策定中。必要十分な予算を確保する。
防災庁について。国交省の強みは現場力。いろんな防災対策に取り組んでいる。政府全体で取り組むことが重要。赤沢大臣と連携したい。
Q九州新幹線西ルートについて。「佐賀駅経由の直通フル規格が重要」と石破総理はいっている。
A 新鳥栖 武雄温泉間が繋がれば、大きな効果が現れると考える。地元に丁寧に説明する。
Q自動車行政について。
A 国交省としては、認証不正の再発防止について厳正に対処してきた。封印も同様。
Q リニア中央新幹線について。
A 1日も早い全線開業に向けて取り組みたい。
Q日本型ライドシェアについて。
A 交通空白の解消は安全安心が前提。実施状況について検証することが必要。タクシー事業者以外の参入については議論を進めている。
Qライドシェア全面解禁に向けて。
A安全安心の確保が前提。
Q 首都圏空港の相乗効果発現について。
A 成田空港は年間発着容量50万回に向けて、C滑走路、ターミナル、アクセスの強化についてしっかり取り組みたい。
Q 外航海運、内航海運について。
A 脱炭素の取り組み。2050年排出ガスゼロに向けて取り組んでいる。ゼロエミッションに向けて、省エネ、代替燃料開発に取り組む。
Q 建設業界について。
A 議員立法「担い手三法」を整備してきた。働き方改革に向け、現場の声を聞いてきた。迅速な道路啓開など、大変重要な存在。将来の担い手確保が重要。持続可能な建設業実現に取り組む。
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)