日産は3月に新しい中期経営計画「The Arc」を発表し、その中で26年度までに100万台の販売増と営業利益率6%以上をめざす方針を明らかにした。内田誠・社長はプレゼンテーションの中で20年度から4年間にわたって遂行した「NISSAN NEXT」で収益性は改善したものの、販売台数が伸びなかったとして改革が道半ばであることを語った。
26年度までに投入されるニューモデルは30車種で、そのうち16車はe-POWERやBEV(電気自動車)などの電動系だという。裏返せば残りの半分はエンジン車である。同社は10年に初代リーフを発売し、いち早くBEV市場に参入したのに随分と電動化に及び腰にも思えるが、内田社長は「電動化のペースが一律ではなく、地域によってバラツキがある。バランスのとれた商品ポートフォリオが大切」として、まだエンジン車を軽視できない傾向を説明した。
「NISSAN NEXT」の時と同じく、プレゼンテーションでは近未来のニューモデルを予告する動画が放映された。この中には今年度デビューする4車だけでなく、北京ショーに出展されたコンセプトカーの姿も確認できる。
そしてボクら国内ユーザーが見逃せないのは、次期エルグランドの存在を暗示するクルマが含まれていることだ。ジャパン・モビリティショーには現実離れした大型ミニバンのコンセプトモデルが出展されたが、今回の動画では同車の特徴を受け継ぐエルグランドらしき車両が収録されている。
5月24日発売予定のマガジンX 7月号(電子版と紙の雑誌をご用意しているほか、書店や一部コンビニでもお買い求めいただけます)では映像から読み取れるディテールを織り込んで、その姿を大胆予想。映像に登場した各モデルの正体も探っているので、併せて確認してくださいね。