三菱自動車が中国での現地生産を終了することを決め、正式に発表した。これに伴って24年3月期決算に243億円を特別損失として計上するが、一定程度を織り込み済みのため、業績予想に変更はない。
三菱によると、中国では市場環境が急速に変化しており、電動車への移行が予想以上のスピードで進行しているという。22年12月に新型車を投入するなど挽回を図ったものの、計画未達が続いた。今年3月からは在庫調整のために工場の稼働を停止。
今後については三菱ブランドのクルマの現地生産を終了し、広汽三菱汽車有限公司の株式持分を広州汽車集団股份有限公司に譲渡する(三菱商事の持ち分も同様に譲渡)。これによって広汽三菱汽車有限公司は広州汽車集団股份有限公司の100%出資となる。
なお、アフターサービスについては広州汽車集団股份有限公司、三菱自動車、三菱商事の3社が協業して引き続き行っていく。