三菱は21年3月末で生産を終了したミニキャブMiEVを11月24日に再発売する。税込み価格は以前と変わらず、2人乗りが243万1000円、4人乗りが245万3000円。
ミニキャブMiEVは本来、21年3月でモデルライフを終える予定だった。というのも11年の発売時には年間2000台の販売を記録したが、13年には1000台に半減、その後も減少の一途を辿ってビジネスとして維持するのが難しかったようだ。しかし、カーボンニュートラルに向けた法人の取り組みが活発化して19年に反転、20年には1500台に迫る販売実績を残した。こうして引き合いが急増したために販売継続を決定。
販売再開にあたってドアミラー変更などの法規対応が織り込まれ、ASC（横滑り防止装置）、オートライト、荷室ユーティリティナットが追加されるが、価格は据え置きのままだ。
実際に再開するまでに1年以上の時間を要した理由について、同社の軽EV推進室の五島賢司さんは「法規対応と、再販に向けた設備の調整および部品調達」をあげた。また、一部でニーズのあるトラックについては「再販の予定はない」という。
16.0kWhのリチウムイオン電池が搭載されて航続距離133km（WLTCモード測定値）をマークするミニキャブMiEVは国内メーカー唯一の軽商用EVで、10年以上の販売で培った信頼性とサポートをセールスポイントに掲げて再び送り出される。
